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タイも飲酒運転は厳重処分で検問もある現実
タイでの飲酒運転の違反って、南国で大らかな国だけに適当に許されそうな勝手なイメージありますよね。
ノーヘルやスピード違反で捕まった時の様に200バーツぐらい、ソッとお手ての中に滑り込ませて、警察官の目を見つめてゆっくりうなずいたら、それで解放っ!解決っ!
これタイと言えども、飲酒運転はそんな甘い話じゃないですからね。
特に軍事政権(今も???)になって賄賂が通じないことが本当に多くなりましたし、飲酒運転の検問は、機材が必要なこともあり賄賂は基本的に受け取らない可能性が高いです。
飲酒運転の処罰は厳しいですから、南国だからと舐めていて気を付けないでいると怖いことになりますよぉー。
今回は、タイのおける検問や交通違反の際にどの様な処罰があるのか、その対応方法を含めて解説します。
タイにおける通常の検問について
タイでも検問によるチェックは意外と良くやっています。
ただし警察の組織としてやっているケースと個人が賄賂のために個人的にバイクを停めているケースもあります。
パイロンなどを置いて車の流れを停めて目を付けた車両をチェックしていきます。
↓例えば、こんな感じです。
★警察に提示を求められる可能性のある物
- 運転免許証
- バイク・車の登録証(タビアン・ロット)
- 強制保険の書類
警官も麻薬などの検査や何か犯罪の犯人を捜している時には、外国人だと分かれば上の2つの書類に問題が無ければそのまま解放してくれることが多いと思います。
同じく停められている若いタイ人などは、ドラッグの所持を調べるためにカバンを開けられたりしていますが、日本人であれば普通は直ぐにリリースしてくれます。
まぁ本当に言動が変だったとしたら調べられるかもしれないですけど、、、
この動画では免許とバイクの登録証の提示を求められてます。
実際に違反があった時の対応方法は?
では、何か違反があった時にはどうなるかと言うと、違反切符を切られて、そして免許証を預かられてしまいます。
そうなると私たちは先ずは指定された警察署に指定の日時以降に行き、罰金を支払って免許証を返して貰わないといけません。
1、免許証が警察署に送られるケース
この場合は警察署の場所と日時が指定されます。このケースでは、指定された日時以前に行くと免許証がまだ届いてないことがあるので、注意が必要です。
違反切符は↓のような紙になります。
罰金を払うまでは免許証が無いので、もしまた警察にチェックされた時にはこの違反切符を見せましょう。
2、免許証は違反切符をきった警官が持っているケース
この時には最寄りの警察署へ行き罰金を払って領収書を受け取って戻ってきます。そして先程の警察官を見つけて領収証を渡すと、その場で免許証を返してくれます。
検問などの時には戻ってきても警官は直ぐに探せるので良いのですが、駐禁などの時には巡回している警官だったりするので、その時は違反の場所でまた回ってくるのをボーと待っていないといけなかったりします。
最近免許の携帯義務が専用アプリでOKという話があり、これに伴って警察は免許を預かる権利が無くなるという話も出てきています。その代わり違反により免許の更新が出来なくなるシステムとなるという話です。
これが実現するとタイの免許制度は大きく変わることでしょう。
参考:私自身が過去に実際に捕まった違反(涙)
◎ヘルメット装着違反
急に人を送ることになり、仕方なく後ろのシートに人を乗せて走っていましたが、ノーヘルだったので見事に停められました。
元々ノーヘル狙いで大規模に検問していたので、”ニッコリ200B攻撃”も通じず、免許を取り上げられ警察署に罰金を払いに行きました。
◎駐車禁止
バイクを銀行の前に停めてCDMでお金の入金をしていると”ん?後ろに人影が、、、、あれ?もしかして駐禁を切ってる!
”おーい、ここに居るよっ!”って直ぐに行きたいんですが、キャッシュカードがCDMから直ぐには出てこない、、、、、、で、10秒ほど掛かって3メートル程先のバイクに行くと駐禁のチェーンが付いてました。
えーー!直ぐそこに居たし、CDMの入金をしていただけだから3分ぐらいなんですけど、、、、、と言っても、駄目でした、、、、、
免許を取り上げられ警察署に罰金を払いに行きました。
◎マフラー交換 騒音違反
いつも使っている通りで検問があり、停められ免許証のチェックをしていました。
さぁこれで行っていいのかなぁなんて思っていると、偉そうな年配の警官がチラッと見てこのマフラーうるさいのかって聞いてきます。
確かにマフラーは社外品に交換してるんですが、うるさいのは嫌いなんで静かなバッフルが付いています。
で、エンジンも掛けさせられてチェックしてみたら、うるさくなかったのに、、、、、、、、罰金でした。
1000バーツって高くないですか?無免許運転は400バーツでマフラー交換で1000バーツってどんな基準ですか!
マフラー交換では他人から見てうるさい程度の迷惑度ですが(私のはうるさくもないですが、、、)、無免許での運転は普通に死人が出ますよね、、、、、
まぁマフラーを交換してるのは事実ですから私が悪いんですけど、、、、(うるさくはないけど、、、、しつこい?)
飲酒運転はタイの違反の中でも厳罰処分です!
と、少し愚痴っぽくなりましたが、200バーツぐらいから1000バーツ程度ですから、まぁハッキリ言えば大変な話では無いと思います。
正直この程度なら問題ないかなって思いますよね?他の人に迷惑でなければ、バイクも弄ってしまうこんな私でも絶対にしない行為があります。
日本でも職業柄ということもあって絶対にしませんでしたが、それはタイでも同じで他人に迷惑をかける可能性がある行為なのでしません。
しかも飲酒運転はタイでも厳重処分に該当する違反です。
他の違反が軽いので飲酒運転もたいした処罰じゃないんだろうなって舐めていると大変な目に遭いますよ。
では、飲酒運転で捕まると、どのような厳罰になるのかの流れを見てみましょう。
もし飲酒運転で捕まった時の当日の流れ
飲酒運転の違反で捕まるのは、基本的に検問ですね。
タイでも飲酒運転のチェックの検問をする時はアルコールの検査器を使います。日本でも使う、あの”はぁー”と息を吹きかける機械です。
日本と違うのは、日本のは”はぁぁー”と大きく・ゆっくりと吐きかけますよね?これに対して、タイのは”はっ!”と強く・短く吹き込みます。
その検査で一定以上のアルコール濃度が検出された時にお縄になるわけです。
1.保証金20,000バーツを預け入れ釈放
その場で身柄を確保されて警察署の留置所に連れて行かれます。その後身元引受人に来て貰い保証金20,000バーツを預け入れ釈放となります。
ただし翌日には必ず簡易裁判所に出頭しなければなりません。
でもこれって以外と難しいです。基本的に夜中に捕まることも多いですから身元引受人を見つけるのが大変ですし、急に20,000バーツを用意するのも簡単ではないですからね。
2.警察署の留置所に連れて行かれその晩は拘束されて宿泊
その場で身柄を確保されて警察署の留置所に連れて行かれます。そしてそのままその晩は拘束されて泊まることになります。
留置所では当然持ち物は全て出させられて、様々な罪の囚人と一緒に牢屋の中で1泊です。翌朝に手錠を掛けられて簡易裁判所に送られます。
街でたまに見る護送車のあれです。もう正に罪人ですね、、、、、、キビシィ!
3.検問所で警察官と袖の下の価格交渉をします。
検問などの現場で警察官と個人的な話をします。そしてネゴシエイト次第で金額が決まります、、、、、、、そうです袖の下を払って、見逃してもらうんです。
現金を払えばそのまま何もなかったことになります、、、、、、、
まぁ金額はその時次第ですけど、、、、5,000バーツ〜10,000バーツも普通にありえます。
飲酒運転で捕まった時の翌日以降の流れと具体的な処罰
飲酒運転で捕まった時の翌日には、簡易裁判所に送られて罪状の説明がされて、同意するかどうかの確認も行われます。
★罰則の内容
- 懲役とするかどうか?またその期間に関して
- 罰則金に関して
- 半年・1年間の免許の停止に関して
- 半年・1年間の社会奉仕活動への参加義務に関して
免停の期間や社会奉仕の期間は、飲酒の量に寄ります。これらの手続きが終わると警察署に戻り釈放となります。
内容的にもかなり厳しいですよね。
当然ですが、これで免停1年が確定して、社会奉仕を1年間も続けないと免停は解除されませんっ!
飲酒運転など罰則を強化 道路交通法を改正へ
タイ国家警察庁は現行の1979年道路交通法について、社会情勢の変化などから現状と合わない条文があるとして改正する方針を示した。飲酒運転やひき逃げなどの罰則を強化する。飲酒運転は現在、懲役1年以下とされているが、執行猶予がつくことが多く、実刑を受けることはほとんどなかった。しかし、今後は最低1ヵ月〜1年以下の実刑となる。ひき逃げ事件はこれまで3ヵ月以下の懲役、または2000~1万バーツの罰金だったのを、1~6ヵ月以下の懲役、または5000~2万バーツに引き上げる。死亡ひき逃げ事件の場合は、3ヵ月~1年以下の懲役、または1万~4万バーツの罰金とする。このほか自動車検査証の未貼付(無検査も含む)も1~5000バーツにそれぞれ引き上げられる。(デイリーニュース)
タイの運転やバイク・車に関する記事の紹介
タイの運転やバイク・車に関する記事を3記事程ピックアップしました。
タイでも飲酒運転は厳罰処分!バイク・車の検問には要注意のまとめ
どうですか?飲酒運転の処分は、他の違反に対して本当に厳しいですよねぇ。
タイでは飲酒運転の事故が多いので、根本的に他の違反とはレベルが違いますから、飲酒運転の処分も同じような軽い処分だと考えていると大変な目にあってしまいますよ。
”乗ったら飲むな、飲むなら乗るな”
タイでも同じですよね。
無免許の処分が軽すぎるのには疑問が残りますが、飲酒運転は人の命に関わる行為なんで厳罰であることは当然のことですね。
自分が死ぬのは自己責任ですから仕方ないですが、他人を巻き込むことですからね。
自分自身と他の人達のために飲酒運転は絶対にしないようにしていくべきなんだと思います。