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シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は人喰いサメのか?
日本でもサメが人を襲う不幸な事故が、たまに起こってしまいます。
日本でも茨城や静岡でもサメが目撃されて、遊泳禁止などの騒ぎになっていますが、このサメの種類は頭の形が特徴的なシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)です。
ダイビングでは、ツアーで見に行ったりもするというこのシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)も人を襲ったりする危険なサメなのでしょうか?
今回は、そんなシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が人食いざめなのかどうかを調べてみました。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)とは?
シュモクザメは、メジロザメ目シュモクザメ科のサメの総称で、英語名をHammerhead shark・ハンマーヘッド・シャークと言います。
名前の由来は分かり易いのですが、左右に大きく突起する形でひろがる頭の形が金槌の形に似ているからです。
左右に広がる頭の先にあるのは、目の他にロレンチーニ器官という電気を感知することが出来る器官があり、これは多くのサメが持っている器官ではあるのですがシュモクザメは特に感度の高いロレンチーニ器官を持っていることが分かっています。
この頭が左右に広がっているために、正面の視覚に関しては見えない様で頭を左右に動かして死角が出来ないようにしていると考えられています。
しかしその代りに通常のサメは、10度程度と言われる立体視覚は、通常のショモクザメで30度以上と言われ、アカシュモクザメなどの特に左右の広がりが大きい種では、その角度は50度にまで及ぶと見られています。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の頭部が、なぜこの様な形に進化したのかについては諸説あるのですが、やはり捕食のために都合が良かったのではないかと考えられています。
優秀なロレンチーニ器官により、ダウジングをするようにして頭を振って砂の中の魚さえも見つけることが出来る上に、遠近感を正確に把握するために、目に位置が大きく離れていることがプラスになっていると考えられいることから推察されています。
これはビーチにシュモクザメが捕食のために入ってきた映像です。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の大きな特色
1.群れを作る
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は、サメの仲間では唯一群れを作ることが確認されています。
その理由については、まだ明確には解明されておらず、長距離移動の際に群れを作るのではないかと言われています。
2.単体生殖
通常のシュモクザメは、1回の出産で約10匹から30匹の稚魚を生みます。
しかし日常的なものではなくオスが見つからない環境下でのみ、単為生殖を行なうものであり、ごく稀なケースと考えられています。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は人喰いサメなのか?
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の性格
シュモクザメは、基本的な性格はサメの中では凶暴性は低いほうとされています。
他の動物と比較すれば、肉食性のサメで獰猛であることには変わりはないとも言われます。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は人喰いざめなのか?
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は、イタチザメやホオジロザメの様に多くの事故例や襲撃された例があるわけではありません。
しかしシュモクザメが人間を襲ったといわれる事件がまれに起きている様です。
実際に肉食性であることも事実ですし、体長が大きいこともあり何かの条件が不幸にも揃い襲われてしまった時には、危険なサメであることには間違いないです。
3大人喰いザメ(ホオジロザメ・イタチザメ・オオメジロザメ)と比較すれば危険度は低いですが、人喰いざめとして危険種に指定されていることは事実です。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が人を襲ったときの映像
下の映像はダイバーにシュモクザメが向ってきた時の映像です。
ダイバーなので知識もあり上手くいなしていますが、もし一般人だとしたらどうなってしまうのでしょうか?
カヌーに乗っていてこうな風に寄って来られたらパニックになってしまいますよね。実際カヌーに噛み付いていますし、、、、
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の生息地・日本にもいるのか?
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は、日本にも生息しています。
世界的には9種いるとされるシュモクザメですが、日本での生息は3種類確認されていて、ヒラシュモクザメ・シロシュモクザメ・アカシュモクザメになります。
ヒラシュモクザメ
日本にいるシュモクザメで最大の体長となり最大で6メートルにもなります。
近海より外洋を好むと言われ日本では余り多くは生息していないと言われています。
しかし肉食性が高く危険度も1番高いと言われていて、このヒラシュモクザメだけは群れを作らない事が分かっています。
シロシュモクザメ
体長は最大5メートルとなり体全体の色が白っぽい色をしています。
近海には余り入らず外洋に生息することが多いですが、定期網にかかり網を傷めることもよくあります。
アカシュモクザメ
体長は最大4メートルとされシュモクザメの中では小型の方になります。
アカと名前にありますが、シロシュモクザメとは違い体が赤いわけではありません。
近海の海岸部にも多く生息しているため、海水浴場を泳いでいて大騒ぎになるのは、このアカシュモクザメであることが多いです。
サメ目撃で遊泳禁止=静岡の2海水浴場
時事通信 8月10日(月)18時7分配信
静岡県焼津市の沖合でシュモクザメ2匹が泳いでいるのが目撃され、同市などは10日、発見場所近くの海水浴場2カ所を遊泳禁止とした。
被害情報は入っていない。
焼津市などによると、遊泳禁止となったのは焼津市の浜当目海水浴場と、静岡市の用宗海岸海水浴場。9日午後1時35分ごろ、焼津市鰯ケ島沖約2キロ付近で、ヘリで海難事故の捜索活動を行っていた県消防防災航空隊が上空からサメ2匹を発見した。
2匹は体長1.5~2メートル。駿河湾に生息し浅瀬には近寄らない種類だというが、両市は安全が確認できるまで遊泳禁止措置を継続するという。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が人を襲った事故例
では、実際にシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が人を襲ったことが判明している事故はあるのでしょうか?
ただしサメによる死亡事故でも、サメの種類までは判断出来ないケースが多くあるのも事実ではあります。
その少ないシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)による事故と言われるものが日本でもあります。
1982年8月29日午後1時40分頃、熊本県天草郡大矢野町串の沖に浮かぶ羽干島近くの海で、熊本市の会社員Aさんi一家がヨットで楽しんでいた。
長女B子さん(13)と弟2人が泳ぎたいと言い出したので救命胴衣を着せ、ヨットの船尾に結んだロープとつないでヨットを走らせながら引っ張っていた。
30分程たった頃、B子さんが「お父さん、引っ張って…」と声を上げた直後、一瞬のうち海中に沈んだ。
Aさんがすぐ救い上げたが、B子さんは腹部を食いちぎられ、即死状態だった。
B子さんは胸の下半分から下腹部にかけて 鋭利な刃物で切り取られたようになっており、内蔵はほとんどない状態だった。 歯型の跡も残っていた。
B子さんは扇形に泳いでいた3人の真ん中にいたうえ、弟たちより1メートルほど長いロープを付けていたという。
歯型の痕からシュモクザメと判明。
出典 http://blog.livedoor.jp/mikaiketsujiken/archives/25335983.html
しかし歯型の痕からシュモクザメと判明とされてはいるのですが、これに関しては否定的な意見があるのも事実のようで、推察の域をでないようです。
サメに襲われた時に対策はあるのか?
下の記事は、サメに襲われた時の対策について書いています。
シュモクザメ・ハンマーヘッドシャークは人喰いサメなのかのまとめ
結局のところ、サメの中ではイタチザメのように動くものは全て攻撃するような凶暴なサメではないようです。
ただし肉食性であることには変わりありませんし、大きなシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は6メートルにもなるわけですから、もし噛まれでもしたら即死することも当然ありうるということなのでしょう。
実際に下の動画は、人と同じサイズのターポンを釣り上げようようとしているとシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)に襲われてしまう映像です。
それが体長6メートルのシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)だとしたら、想像するだけでゾッとしますよね。
上記のように調べてみるとシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)は、人喰いザメではないと言えますが、間違えて人を襲い死亡事故が起きる可能性は有り得るということです。
肉食性のホオジロザメやイタチザメとは違いますから、危険度が低いかもしれませんが、やはり気を付けないといけないことには変わりはないようです。
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