この記事の目次
飛行機で墜落事故が起きた時には、どの席が1番安全なのか?
日本は島国なので、海外旅行に行くとなると基本的には飛行機に乗ることになります。
しかしいつの時代でも飛行機事故は無くなりません。
飛行機は事故率から考えると自動車よりも基本的には安全な乗り物ですが、事故が起きると亡くなることが多いので、インパクトが強いために危険な印象が残りますよね。
やはり飛行機に乗った回数が多いからでしょうかねぇ。そんな経験をしていると気になるのが、飛行機の事故ではどの席が安全なんだろうかってことです。
まぁ実際はあまり変わらないんだろうなぁとは思いもするのですが、やっぱり知りたいのが心情ですよね。
今回の記事では、飛行機の事故では、どの座席が安全なのかという実験から導き出された最も安全な席の話です。
飛行機のどの場所の席が危険なのかを検証
飛行機に乗って私のようなトラブルにあったり、揺れが酷かったりすると思ったことがありませんか?
低気圧や台風に遭遇すると驚くほど機体が揺れることってありますよね。
飛行機の中のどの席が1番安全な座席なのだろうかと。誰でも怖いことがあったりすると考えてしまいますよね。
ディスカバリーチャンネルの飛行機の墜落実験
2012年にアメリカのディスカバリーチャンネルが、なんと4年の歳月と数億円の費用をかけてボーイングの墜落実験を行っています。
実験のために、米国防省の人間や元アメリカ海軍の出身者などを含む400名がプロジェクトに参加をして、機体の様々な箇所にカメラやセンサーなどを取り付けて、墜落時の状況や機体の負荷の掛かりかたや壊れかたを検証しました。
機内には32カ所のセンサーが付いたダミー人形(1体約120万円)108個をさまざまな姿勢で配置しています。
メキシコの空港を離陸したボーイング727には3名が搭乗していましたが、先ず副操縦士と航空機関士がパラシュートで脱出。
その後墜落3分前に操縦士もパラシュート脱出をして、横を飛行しているセスナ飛行機からの遠隔操作に切り替え予定通り所定の位置に墜落させました。
この実験の飛行機が胴体着陸で不時着した場合に関していえば、操縦席を含む前から7列目までの乗客に関しては、座席を判断され即死をしていることから、死亡する確率が最も高く、逆に最後列から5列目までが最も生存率の高い席と判明しています。
飛行機が墜落した際に、最初に接地する機首部分のGは12Gにも達しており、その後に接地する後方部分は減速されているために約半分の6G程度にまで落ちていることが原因でした。
他にこの実験で判明していることは、シートベルトの着用は非常に効果的であることと非常時に頭を抱えて前かがみになる姿勢も体を守る上で効果的であることが分っています。
そして子供を抱っこすることは非常に危険なので絶対にしてはいけないということでした。
イギリスのグリニッジ大学の検証
イギリスのグリニッジ大学の発表によると非常口から6列以上離れている座席の生存率は低くなり、また窓側の座席の方が生存率が高いということでした。
その他に非常時の対応として言われるのは、非常時にシートベルトをする際には直接するのではなくモーフをベルトになるべく厚くなるように巻いておくことで生存率が上がるといいます。
自動車事故でもシートベルトにより飛び出し等は防げるのですが、ベルトが体に食い込んであばらの骨を折ったりしていますから、確かに効果は期待できるでしょう。
アメリカのタイム誌とポピュラーメカニクス誌の検証
★タイム誌の参考事案
タイム誌は、1985年以降に起きた17の飛行機事故を調査することで、生存者と死亡者の出た座席の統計を出しています。
●座席に寄る死亡率
- 前方の座席:38%
- 中央部の座席:39%
- 後方の座席:32% (中央部のみ28%)
上記の様に、死亡率は、前方の座席38%、中央部の座席39%、後方の座席32%という結果になっています。
これによると危険な席は、前方の座席となり、特にその通路側は44%にもなっています。
逆に安全なのは、後方の席という結果になっていて、最も安全な席は、後方の中央部の席で28%になります。
それと事故の際には、体を丸めて抱え込むようにするのが良いともアドバイスしています。
★ポピュラーメカニクス誌の参考事案
ポピュラーメカニクス誌も1971年以降に起きた飛行機事故の生存者と死亡者の統計を取ることで、死亡率から安全性を検証しています。
●座席に寄る生存率
- 前方の座席:49%
- 中央部の座席:56%
- 後方の座席:69%
こちらはタイム誌とは逆の生存率なので、ちょっと分かり難いですね(笑)
生存率で、前方の座席49%、中央部の座席56%、後方の座席69% となります。
私自身が経験した飛行機でのトラブルの話
飛行機の実験の話の前に、私自身が経験した飛行機に関するトラブルの話をしたいと思います。
私自身も何度か飛行機で小さなトラブルに遭遇したことがあります。結果としては、身の危険を感じるほどではないので、大したことではないんですけど。
1.ホーチミン発バンコク行きのベトナム航空
この話は、ホーチミン発バンコク行きのベトナム航空に乗った際のことです。
離陸を通常に終えたところで、ボンッ!という小さな爆発音が機体の外でありました。小さいとはいえ全員が聞き取れるほどの音がしましたので機内は騒然です。
それから少し空港の上空を旋回していましたが、結局バンコクに向かって飛ぶことになりました。
その時にドンムアン空港に着陸に成功した時には、機内は拍手喝采で乗客全員で喜び合いました。
いやぁ、なんともいえない一体感を体験できましたよ。
この時に初めて4基のエンジンある飛行機は1基のエンジンが停止しても飛ぶことが出来る様に設計してあるって知りました。
2.マニラ発成田行きのフィリピン航空
今度は、フィリピン航空のマニラ発成田行きの飛行機です。
飛行機は順調に離陸を済ませて、機内食の準備をしている時に起こりました。
座席中央の機内食を作るスペースで、ボンっ!と爆発音があり煙がモクモクとあがりました。
まぁ大したことはないのかなとは思いますが、飛行機の中では逃げる場所もありませんからね、乗客はみんな騒然です。
スチュワーデスが大丈夫です、問題ないですと説明して周ったのですが、結局爆発の場所の近くの席の人は空いている後部席に避難しました。
まぁ、特にそれ以後は何もなかったので良かったですけどね。
おまけ:①乗る予定の飛行機が、、、、
バンコク発プノンペン行きの飛行機に乗る予定だったのですが、高熱を出したために延期してバンコクのホテルに寝ていると友人が訪ねてきました。
友人は焦り気味に、”昨日のプノンペンへのフライトじゃなかったっけ?”と聞くので、”あぁ、熱出して延期したんだよ”と説明しました。
”そうかぁ、良かったよなぁ””、、、、、、、
”え!知らないの?新聞見てみろよ”
新聞を見ると、私が乗る予定だった飛行機が、ハイジャックされて胴体着陸したことが書いてありました、、、、、
なんでも乗客によっては、パラシュート脱出した人もいたと新聞が報じていました。良かった、熱だして。
おまけ:②飛行機の中で見た映画が、、、、
これは本当におまけの話で大した話ではないのですが、飛行機の中では映画が先行公開されて見れたりしますよね。
その時には、ベストセラー小説の映画化で話題となっていた”永遠の0”が公開されていました。
名作ですから見た人も多いと思いますが、第二次世界大戦で特攻隊となった海軍航空兵の話です。
名作とも言えるこの映画に見入っていたのですが、その中盤の場面で仲間の部隊が被弾して海に墜落してしまうんですよね。
それを救出に行ったのですが、海に落ちた飛行機は発見できたのですが、残念ながら人影はなく周りをサメが泳いでましたと報告しているシーンが、、、、
でも映画の内容は凄い名作だと思います。いやぁー、ラストシーンでは涙涙の感動の物語でした。
ん?そうですよ、、、、飛行機の中で泣かされてしまいましたよ。うん、隣の席の人は、え?って顔してましたね。
そういう意味でも飛行機で見るのには微妙な映画でした、、、、、
海外の危険に関する記事3選
海外の危険に関する記事の3記事をピックアップしてみました。
実際に海外旅行に行って危険だった国ランキング
インドネシア・バリ島やジャカルタは安全か?
テロが世界中で行われていますが、アジアは比較的安全な方でした。
死亡率100%狂犬病の対策を解説
日本では、殆ど聞かなくなった狂犬病ですが、外国ではその限りではありません。
飛行機は前方席と後方席のどちらが危険のまとめ
どうも上記の実験で検証された、前の座席の生存率49%・翼のある中間の生存率56%・後方の生存率69%は正しそうですね。
実際にはその事故により状況が異なるので、一概には言えないと思いますけどね。
現実的に考えると、同じではないことだけは明白ですが、立場上そう答えざるおえないということなんでしょうね。
実際に飛行機事故で死亡する確率は470万分の1と言います。
平成24年中の交通事故死者数は4,411人ですから、実際は飛行機の事故を心配するより自動車事故に気をつけた方が死なないということですね。
この実験の中で墜落現場の調査員のアン・エヴァンズは、”飛行機に乗るたびに墜落の心配をすることはありません”と締めくくっています。
そうは言っても飛行機は密室ですから、人は本能的に恐怖心を感じてしまいます。
今回の話を参考にして座席を何処にするかを考えてみて下さいね。
私も今度から後方の席にしようかな、、、、、、、、揺れるけど、、、、、、
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