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日本って世界と比べて遅れているの?
私が海外旅行に出たころはバブルは崩壊していたとはいえ、日本は先進国の中でも最も進んだ国として注目を集めていました。
世界からエコノミックアニマルと批判されるぐらい良く働き、そして結果を出している優秀な民族と見られていました。
そして私生活を犠牲にして働きすぎだろって、ヨーロッパやアメリカから懐疑な目で見られていたわけですが、結果が伴っているから尊敬や憧れを持たれてもいました。
その頃からもう20年ぐらい経った日本は、今でも先進国の一翼を担っています。
でも良く見てみると世界的に見た時に、最新の部分ではない面が何点か見えてきます。
今回は、世界と比べて日本の遅れてるかなと思う部分を見ていきましょう。
日本が世界から遅れているかもしれない不思議な部分を見ていこう
では、具体的に日本がもしかしてこれって遅れている?って思える部分を見ていきましょう。
銀行の営業時間が短い
日本に行くと不便だなぁーっと最も思うことは銀行の営業時間短いことですね。それに土日・祝日も休んじゃいますからね。
日本にいた時には当然って思いましたけど、やっぱり変ですよね。
海外では夜の8時までやっていたり、土日も開いていたりしますからね。
で、この話になる人は↓の法律を持ち出す人が多いんですけどね。
『銀行法』(昭和56年6月1日法律第59号)の『施行規則第16条』『1項 銀行の営業時間は、午前9時から午後3時までとする』
これは確かに正しいんですが、これには追加項目があるんです。
『2項 前項の営業時間は、営業の都合により延長することができる』と定められてます」
とあるんですよね。なので、自由に営業できますよ、日本の銀行も。
実際にありますね、遅くまでやっている銀行も。それに法律で定められた内容が時代錯誤であれば、法律改正すればいいだけですからね。
ATMや振り込みが24時間ではない
上の営業時間と同じように日本の銀行で不可思議な点ですよね。
ATMって自動システムであって24時間で対応できることが、当然のシステムだと思うんですよね。
逆に夜に時間外があることに驚きますよ。そして振り込みのシステムも受け付けはしても翌日着金だったりしますよね。
振り込みも24時間受付で、即時送金と同時着金ですよね。
やっぱり日本のシステムが遅れているからこんなことになっているんでしょうね。みずほ銀行はその前にトラブル続出ですしね。
紙のお金の使用率が高い
実は日本は世界的に見て紙の使用率の高い国でしたね。
元々欧米に比べてクレジットカードの使用率が低かった訳ですが、ここにきてアジアやアフリカの国で電子マネーが急速に普及したために日本が取り残された形になってました。
そしてペーパーマネーレス化の第3の波となる仮想通貨では日本政府はここでも法整備が遅れて、取り残されてしました。
この日本の遅れた現状を改善すべ気打開策が、ここのところのキャッシュバック等のペーパーレスの推進だったわけです。
それにより急激な追い上げで日本も世界水準に迫っているわけです。
紙の本を読んでいる人が多い
日本は新聞もそうですが、雑誌や本・漫画などを紙媒体で読んでいる人が多いんですよね。
もう20年以上前から紙は無くなると言われていましたが、日本人は保守的で従来のスタイルを守っていますよね。
でもこの数年のスマートフォンと読み放題サービスにより、紙も急激に減ってますね。
楽天マガジンやdマガジンはコストパフォーマンスが高いですし、スマホで読めれば荷物も増えないですしね。
ハイブリッド車の普及率が高い
日本の今の人気車というと、ハイブリッドカーか軽自動車という感じです。ステーションワゴンやミニバンさえも存在感が無くなっています。
実際、販売台数の売り上げランキングもアクアやプリウス・ノート等のハイブリッドカーかN-BOXの争いですからね。
日本では良く見るハイブリッド車ですが、実は全販売台数の約半数が日本で売られているという状況です。
日本1国で、ヨーロッパ・アメリカ・アジア等の全ての国の合計と同じって、、、、
しかもヨーロッパでは、将来的に電気自動車へシフトする事が法案で決まっても居ますからね。
なぜ日本でだけこんなに売れたのか?というべきか、他の国ではなぜ売れないのか?というべきか悩みどころですね(笑)
日本は喫煙者にやさしい国
私も昔はタバコを吸っていましたが、その頃は本当に喫煙者にやさしい世の中でしたね。
それから確かにたばこに対して厳しい環境へと変わりました。
ただ副流煙の問題や歩きたばこの危険性などは認知され先進国では、さらに厳しくなり喫煙スペースや喫煙席など全くなくなりました。
それでも日本ではまだ喫煙席や喫煙ルームなどが用意されている施設もありますよね?
これって、逆に驚かれることなんですよね。今の日本は想像以上に、喫煙者に優しい国でしょう。
電化製品や自動車に韓国製・中国製が売れていない
日本では家電製品や自動車などの製品に韓国製品と中国製品が非常に少ないくにです。
その為に20年前と変わらず日本製品が溢れている風景が広がっています。
でも、実際には世界的はこの20年で時代は大きく移り変わり日本メーカーのブランド力は大きく下落しています。
日本人ってどうしても韓国や中国の製品は低品質との思いが強くて、まぁ簡単に言えば、馬鹿にしていますよね。
でも、実際に家電も自動車も、韓国製品と中国製品は世界的にはかなり売れていますよ。
日本人の中には、韓国や中国製品は安かろう悪かろうだろぅて未だに言いますよね。
下は2020年の世界のスマートフォンのメーカーのシェア率です。もう日本メーカーは上位に、ソニーもパナソニックも入っていません。そして2020年の日本の売れているスマートフォンのシェアを見てみると。
日本国内スマートフォン(スマホ)・シェアランキング(2018年1月)
日本のスマートフォン・マーケットの特色は日本のメーカーの製品が売れているという驚くべき点です(笑)これはテレビでも言えますね。
日本の家電メーカーは結局、曲面テレビを真っ当に販売しませんでした。
韓国・中国メーカーが前面にこれをアピールしてフラッグシップモデルとして売り出したために艶やかなイメージで購入者の心を捉えました。
しかし日本ではマスメディアを含めて曲面ディスプレイには否定的な意見ばかりです。
そりゃーそうですよね、日本メーカーしかない日本には曲面ディスプレイは商品ラインナップされていませんからね。
日本では全く売れない韓国の自動車
家電と同じ現象が自動車にもより顕著に起こっています。
日本では韓国メーカーのヒュンダイ等の自動車を見ることは殆どないと言えますよね。
★2020年の自動車メーカー販売台数ランキング
- 1位 フォルクスワーゲン(ドイツ)1,097万台
- 2位 トヨタ自動車(日本)1,074万台
- 3位 ルノー・日産・三菱連合(日本・フランス)1,015万台
- 4位 ゼネラルモーターズ(アメリカ)771万台
- 5位 現代自動車グループ(韓国)719万台
- 6位 上海汽車(中国)623万台
- 7位 フォード・モーター(アメリカ)538万台
- 8位 本田技研工業(日本)517万台
- 9位 FCA(イタリア)441万台
- 10位 PSA(フランス)347万台
- 11位 ダイムラー(ドイツ)334万台
- 12位 スズキ(日本)300万台
- 13位 BMW(ドイツ)253万台
- 14位 長安汽車(中国)176万台
- 15位 マツダ(日本)149万台
- 16位 吉利汽車(中国)136万台
- 17位 長城汽車(中国)106万台
- 18位 SUBARU(日本)100万台
- 19位 BYD(中国)46万台
- 20位 テスラ(アメリカ)36万台
2020年の売り上が台数としては、ヒュンダイは世界第5位のメーカーでありスズキの倍以上、マツダの4倍以上の販売台数を誇っています。
もうトヨタだってヒュンダイのことをバカになんかできない位置まで来ているんですよね。
日本が馬鹿にし続ける中国の自動車メーカー
日本では自動車に関して、中国製の自動車は粗悪なコピー品と馬鹿にし続けています。
確かに数年前まではそうだったと思います。しかし現在は飛躍的に迫ってきていて、もう馬鹿になんてしていたら近い将来痛い目を見るのではないかと心配です。
それ以外の中国メーカーも、14位長安汽車176万台・16位吉利汽車136万台・
17位長城汽車106万台・19位BYD46万台と20以内に、5つのメーカーも入っています。
確かに中国の国内市場が大きいのも大きな要素ですが、5つのメーカーを合わせれば1000万台以上、トヨタと同じレベルの台数を生産しているわけですから、技術力の向上が著しいのは当然ですよね。
これ以外でも、例えば2017年にも驚くべきことがありました。
それはドイツのニュルブルクリンクサーキットのコースレコードを中国のメーカー NIOが叩き出したということです。現在はポルシェ・マクラーレン・ランボルギーニが抜き返して6位となっていますが、それでも偉業です。
だって、ポルシェ・マクラーレン・ランボルギーニといった世界の名だたるスポーツカーと競える車だという事なのですからね。
その為に世界中の各メーカーが、このニュルブルクリンクに自慢の車を持ち込んでラップタイムを競ってきました。
日本車でもGT-Rやランエボ等も実力を証明して有名になりました。
そしてその世界中の自動車メーカーが技術力の全てとプライドを持ち込んで争っているそのトップに中国のメーカーが頂点に立ったわけです。
別にこれだけで中国のメーカーの技術は、世界で6番目だなんて極論を言いたいのではありません。
でも流石にコピーコピーと小ばかにして笑ってられる相手ではなくなってきていませんか?
★サーキット走行専用車を含む市販車での北コースの記録 (全長20.832km)
- 6分38秒835/ポルシェ・911 GT2 RS : 2021年6月14日
- 6分40秒33/ポルシェ・911 GT2 RS MR:2018年10月25日
- 6分43秒22/マクラーレン・P1 :2017年4月27日
- 6分43秒616/メルセデスAMG・GT :2020年11月4日
- 6分44秒97/ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ:2018年7月26日
- 6分45秒90/NIO・EP9: 2017年5月12日
- 6分47秒25/ポルシェ・911 GT2 RS:2017年9月20日
- 6分47秒50/パガーニ・ゾンダ R: 2010年6月29日
- 6分48秒28/ラディカル・SR8LM:2009年8月19日
- 6分52秒01/ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ:2016年10月5日
2017年5月12日に中国の自動車メーカーニオが、EP9で6分45秒9という最速ラップ・レコードを更新しました。
下の動画はその時の説明になります。
日本の駅にはホームドアが少ない
日本の電車は満員電車が有名ではありますが、実はそれだけではなく人身事故による遅延も非常に多いです。
ホームドアは事故を防止する為に転落を防ぐ柵としての役割もありますが、自殺防止の機能もあります。
海外の駅では地下鉄を中心にホームドアの設置は当然としている国も多くあります。
インフラの整備が進む日本で、遅延が多いのにホームドアが少ないのは不自然に感じるぐらいです。
契約の際に印鑑を使う
皆さんもご存じの様に日本で契約書に印鑑を使うのは、国際的には不思議な習慣です。
信頼性の証明として使用されるわけですが、実印の様に登録されて証明書を添付するケースでは、使用する意味が分かります。
実印を使う場面以外での印鑑の使用は習慣でしかないので、止めていいのではと思ってしまいますね。
世界と比べると日本の変な所はこんなとこのまとめ
携帯電話の時には、日本の特異なマーケットと製品を指してガラパゴスと称しました。しかし家電製品や自動車の日本が得意とする業界でも起きています。
もう日本の製品は他国の製品と比べて高いなんてことはありませんしね。
でも結局他の国のメーカーは、日本の部品がないと製品を造ることも出来ないからねという人もいますよね。でも、それって日本は技術力のある下請けの工場だって宣言してるんですが、、、、
私の中のイメージでは、今でも日本って世界の国の中でも最良で最先端の国です。欧米と対等に渡り合える国という風にも思えています。
そう考えると今の日本は非常な重要時期なんだと思います。
今の状況を改善して盛り返していくためには、先ずは現実・現状を正確に把握すべきだと思います。
しかし日本人は真面目で勤勉で能力的には優秀だと思うんですよね。
日本がまた最良で最先端の国になれることを願って。