海外旅行で被害が急増のスキミング犯罪と対策
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最近は、海外旅行に行った際に日本人もスキミング犯罪に合うことが多く、話題になっています。
今までは主にクレジットカードでスキミング犯罪は行われてきましたが、犯罪者側の使う機材の性能が上がったことにより、キャッシュカードにおいてもスキミング犯罪の被害にあう人が急増しています。
トラベラーズチェックが事実上の廃止となった為に、海外旅行でクレジットカードやキャシュカードの重要性が増したことも関係しています。
今や海外においてはスキミング犯罪は珍しい犯罪ではないですから、海外旅行に良く行く人や海外赴任・ロングステイなどをされる方は特に注意が必要です。
そこで今回は、海外旅行でのクレジットカードやキャッシュカードのスキミングの具体的な手口と誰もが出来る防止対策を解説したいと思います。
スキミング犯罪の定義とその手法を知りましょう!
1.スキミング犯罪とは何か?その定義を知ろう!
スキミング犯罪とは、クレジットカード・キャッシュカードの磁気記録情報をスキミングカードリーダー呼ばれる装置を用いて情報を不正に取得して、その情報のカードを複製することで、キャッシングでお金を引き出したり品物を購入したりする犯罪です。
犯行者は、カード自体はそのままに情報だけを盗むことがスキミング犯罪の特徴です。
その為に被害者はお金が引き出されたり買い物をされたりするまで、気づかないために発覚は遅くなるのが通例なんです。
2.スキミング犯罪が行われる代表的な状況を知ろう!
では、スキミング犯罪が行われる状況というのはどのような場面なのでしょうか?
〇スキミング犯罪が行われる4つの代表的な状況
- キャッシュカードやクレジットカードをロッカー、貴重品ボックスなどに預けた際にコピーをされてしまうケース
- 海外などで買い物をしたり飲食店での支払いの際にお店自体がグルでカード支払いの際にコピーと番号を記録されてしまうケース
- 空巣に入って物は盗まずにカードの情報だけを取り出して後で複製を作られてしまうケース
- 最近のケースとしてATMにスキミングカードリーダーを巧妙に取り付けてありコピーをして情報を抜き取っているケース
最近特に急増しているのは4番のケースになります。これは犯罪で使われる機材が高性能化されて騙されやすくなったからです。
では次は、その4番のATMに設置されるスキミングリーダーとは、どのようなものかを説明したいと思います。
3.ATMでスキミング犯罪が行われる手口を知ろう!
このケースでは、ATMにスキミングカードリーダーを取り付けて、そこにカードを通させることでカード情報を盗み出すものです。
つまり被害者自身がATMに取り付けられたスキミングカードリーダーに気が付かずに自分でカードを通してしまっているのです。
では、実物のスキミングカードリーダーの写真と取り付け方法を見てみましょう。
◎ATMでスキミング犯罪が行われる手口
下の写真にあるキャッシュカードの差込口に似せた手に持っているプラスチック製のものがスキミングカードリーダーです。
このスキミングカードリーダーをカードの差込口に被せるように取り付けます。確かに取り付け前と比べれば形状が異なりはします。
ATMの利用者が気が付かなければ、スキミングカードリーダーの差込口を通してATMへキャッシュカードを挿入することになり、キャッシュカードの情報を盗まれてしまいます。そして下の写真は、スキミング犯罪にもう一つ必要な隠しカメラになります。
スキミングカードリーダーで情報を盗みキャッシュカードやクレジットカードを複製したとしても、暗礁番号は必要になります。
そのために犯罪者は、被害者がカードを利用する時にスキミングカードリーダーで情報を盗むと同時に暗証番号を知らないとカードでお金が引き出せません。
どうですか?取り付けられてしまったら、このボックスの裏にレンズがあるとは思わないですよね。 出典は、テキサス大学のサイトでのATM詐欺からとなります。http://www.utexas.edu/police/alerts/atm_scam/
4.最新式の暗証番号を盗む装置を知ろう!
そしてスキミング機材が更に改良されてきています。カメラの小型化や隠しカメラ以外の暗証番号を盗む装置も登場しているんです。
下の写真のものは、暗証番号をカメラで撮影するのではなく、入力ボタンに重ねておくことで暗証番号を記憶させるという機械です。
◎最新式の暗証番号を盗む偽装入力ボタン装置
どうですか?最新式の偽装入力ボタン装置は?
この薄さ!当然通常の入力も出来ますので、入力キーが2重になっているなんてユーザーは気がつくわけもないですよね。出典 http://attrip.jp
こっちの写真のものは、従来と同じ暗証番号を盗み取りするカメラですが、ここまで小型化されています。赤で囲まれた部分がカメラのレンズです。
現在のスキミング犯罪はここまで高度なものになり分かりにくくなっています。
そしてこれからも更に機材の進歩は進みより巧妙な仕掛けになっていくと思います。特にアジアを中心とした海外では多くのスキミング被害が発生しています。
では、次はスキミング犯罪の特徴を見ていきましょう。
5.スキミング犯罪のその特徴を知ろう!
①スキミング犯罪は基本的に短時間で行われる!
スキミングカードリーダーの通すだけなので時間的には一瞬で終わりますし、例え目の前でデーターを盗んでいても分からないことが多いです。
②簡単な暗証番号を設定している人は被害に遭いやすい!
先ほど書きましたが、スキミング犯罪ではカードの複製だけでなく暗礁番号も必ず必要になります。
生年月日などを暗証番号にしてしまう場合は、予想しやすく使われてしまうのです。
逆に言えば、盗んだ情報からコピーカードの作成は出来ても、暗礁番号が判別出来ずにお金を引き出せなかったというケースも多くあります。
③被害者が犯罪に気が付くのが難しいこと!
スキミング犯罪の最大の特徴は、通常の盗難とは違いカード自体が盗まれてなくならない点にあります。
データという形の無いものが盗まれているだけですから、被害者は身に覚えのない請求により初めてスキミングの被害に気が付くことが多いです。
そのためにスキミング被害の発覚まで、非常に時間が掛かるという特色があります。

6.スキミング犯罪者がATMにカードスキャナーを取り付ける映像
これはATMの防犯カメラで捉えた、スキミング犯罪のグループがATMにカードリーダーを取り付ける映像です。
スキミング犯罪への具体的な防止対策を解説!
上記のようにスキミング犯罪はかなり巧妙な仕掛けで、いつ被害にあってもおかしくないレベルのものだということは理解して貰えたのではないでしょうか?
では、実際にスキミング被害にあわないために、何をしていけばいいのかを説明しましょう。
①利用するATMの場所を選びましょう!
ATMを利用する場所なのですが、下にあげたATMにおいては安全性が高いと言われています。
特に海外でATMを利用される際には、下の様な比較的安全と考えられる場所での使用をオススメします。
◎比較的安全と考えられるATMの場所
- 銀行店舗内のATM:銀行の店内ではガードマンも居ますし、防犯カメラもあるために、取り付けるのが最も困難な場所になります。そのために安全性は非常に高いです。
- 同じATM機が複数台並んでいる場所:この様な場所では、隣のATMと比較されやすいために、形状が異なることが発覚しやすいので、これも安全性が高いと言えます。
- 利用者が多く混んでいるATM:利用者の多いATMは、カードリーダーを取り付ける時間がないために、安全性が高いです。ただし夜間などの人が少ない時間帯もありますから、過信は禁物でしょう。
②暗証番号を隠して録画や見られる可能性を減らしましょう!
何度も書きましたが、スキミング犯罪には暗礁番号は必須なので、ATMで暗礁番号を入力する際には外から見れないように隠す様にしてください。
③海外でカードを使用した時は帰国したら暗証番号は変更!
海外は国内よりスキミングの被害率が非常に高いです。海外でクレジットカードを使用した際には、スキミングをされた可能性を考えて、日本に帰国後は暗証番号は変更することをおススメします。
また同じ理由から、定期的にクレジットカードやキャッシュカードの暗証番号は変更をするようにしましょう。
④海外専用のプリペイド式のカードを活用しましょう!
スキミングの犯罪防止にも限界があるかもしれません。被害にあっても問題が無いようにしておくことも大切です。
この海外専用のプリペイド式カードは、デビットカードの様なもので専用の口座にお金を入れておけば、海外でATMで現地通貨を引き出せますし、加盟店で買い物も出来てクレジットカードと同じように使えます。
クレジットカードと違うのはデビットカードの様に即時決済なので、口座に入金された日本円の金額までしか使えないということです。
これは入金の手間も掛かりますが、もしスキミングされても入金の残高までしか利用できませんから、高額な被害になることはないので安心です。
デメリットは、利用金額をその都度先に振り込む手間が掛かることとカードの発行までに日数が掛かることです。
そのため振り込みに関しては、ネットバンクを利用するか、少しまとめて入金しておくかすると良いですよ。
カードの発行にはクレジットカードの様な審査はないので誰でも取得可能ですし、年会費は無料ですから早めに申し込んで用意して持っていると良いと思います。
私のおススメの会社は、アプラスのMoneyT Globalです。
◎アプラス マネーグローバル
新生銀行グループの信販会社が発行する海外専用のプリペイド式のカードです。
ネームバリューがあるので、お金に関してだと安心感がありますよね。
- 換算レート:VISA換算レート+手数料4.00%
- ATM手出金数料:200円
- 発行手数料:無料 年会費:無料 更新料:無料
- カードの有効期限:5年
- 引き出し限度額 1回:10万円
詳しくはここからご覧になってください⇒アプラスの海外専用キャッシュカード「MoneyT Global」

⑤カードは常に身に付けておきましょう!
カードに関しては、基本的にはロッカーや貴重品ボックスに入れるより、大きなものではないので自分で持っていたほうが安心です。
誰もクレジットカードやキャッシュカードに触る可能性がないことが、安心となるわけです。
⑥通帳に不自然な出金や請求がないかを注意しましょう
ネットを使うことで可能であれば海外旅行中でも、もし出来なけれな帰国後には必ず記憶に無いお金の引き出しがないかを注意してチェックしてください。
帰国後すぐとは限らなく、半年後に使用されたり、引き出されたというケースもあったりもします。
⑦暗証番号には簡単な番号の使用は避けましょう!
月並みですが、スキミングされた時に備えて、誕生日や携帯の番号などの簡単に予想される暗証番号は避けるようにしましょう。
盗んだ番号が完全でないこともありますから、個人情報と照合して予想されやすい番号は危険ですね。
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海外旅行で急増するクレジットカードのスキミング被害の手口と対策のまとめ
どうでしたか?現代の犯罪のスキミング犯罪は、非常に巧妙に仕組まれいると思いませんでしたか?
とは言え、上に書き出した対策を万全にして行動も心掛ければ、かなりの確率でスキミング被害は未然に防げますし、遭ってしまっても損害額は大きなものにはならないでしょう。
特に海外は日本以上に発生度も高く危険ですので、普段から対策を十分にして被害にあわない様に気を付けて行動しましょう。
せっかくの海外旅行で犯罪に巻き込まれてしまったらそれだけで全てが台無しですから、楽しい海外旅行の思い出になるようにして下さいね。
海外専用カード公式サイトはこちらから⇒アプラスの「MoneyT Global」
海外旅行保険が無料のお得なクレジットカードの紹介
海外旅行で病院に治療に行くと、日本の健康保険は使えずに治療費が高額になることがあります。(注:日本に戻ってから返金請求の制度はあります)
海外では盲腸の手術が200万円って話を聞いたことがありませんか?
実は海外の大きな病院で手術すれば日本の健康保険が使えませんから、200万は普通の金額です。
私もタイで代々木公園で騒ぎになったデング熱で入院しましたが、2週間の入院で治療費は約133万円でした!
治療費が驚くほど高いので、皆さん海外旅行保険に加入してるんです。
でも海外旅行保険の保険料って意外と高いですよね?1週間程度でも3,000円とか5,000円とか、、、、、
これがもし無料に出来るとしたら嬉しいですよね?
その方法とは、海外旅行保険の付いた年会費無料のクレジットカードを持てば良いだけです。
ひつじ執事裏技でもなんでもないんですよ、しかも無料で可能ですし。注意して欲しいのは、クレジットカードの保険内容には違いがかなりありますから内容や利用条件を調べないといけません。
そこで元保険会社社員でバックパッカーの私が1番おススメの無料クレジットカードをコッソリ?教えます。
そのクレジットカードとは、
エポスカードです。
そうです、皆さんが普通に知っている丸井の赤いカードです。普通すぎて意外ですか?
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ひつじ執事この補償内容が無料なんて素晴らしすぎますよねぇ。当然ですが、丸井のカードですから買い物等の支払いに使えますしポイントも貯まったりもします。
そんなおススメのクレジットカードはこちらから見て下さい⇒
エポスカード
クレジットカードの海外旅行保険をもっと詳しく知りたい方は更に詳しく説明した記事を読んで下さい。
”クレカの保険は使えない?海外旅行に持って行くクレジットカード最強のベスト3”
クレジットカードを複数持った時の注意点やおススメのクレジットカード等も説明していますので、興味のある人は是非!
