この記事の目次
海外旅行中に盗難にあった時の対応方法
いつ行ってもどこに行っても海外旅行は、本当に楽しいものです。
歴史ある観光地を巡ったり、現地での本格的なその国の料理を食べたり、リゾートでノンビリと過ごしたり、お土産や自分の服などのショッピングは一生の思い出になります。
日本という国は誰もが知っているように治安に関しては超一流国で、犯罪率は非常に低いです。
これ自体は非常に素晴らしいことですが、逆に言えば日本人は何処の国に行っても日本の時以上にトラブルやアクシデントには気を付けないといけないということです。
しかも残念ながら海外での盗難や事故は年々増えているのが現状なんです。
今回は、もし海外旅行で盗難被害にあってしまった時に、保険金を確実に貰える方法に関して、詳しく説明したいと思います。
海外で盗難にあった時には海外旅行保険を使って保険金を貰おう
今回の話の主体は、海外旅行で盗難にあった際に保険金を貰う方法の説明ですが、先ずその前にすべきことがあります。
それは出来る限り海外では、盗難にあわないように注意するということです。
日本と同じ様な感覚で、警戒心がなく歩いていると、どうしても狙われやすいので気を引き締める必要があります。
例えば、カバンを背中に背負わない等の持ち方などにも注意が必要です。
その時にはせめて金銭的な被害だけでも軽減できるように海外旅行保険を使って保険金を貰うようにして、少しでも海外旅行中の気分を上げれるように努力をしましょう。
私は損害保険会社で働いていた元社員で、しかも学生時代から60ヶ国世界を旅行してきたバックパッカーでもあります。
そのため海外旅行保険に関しては、表も裏も普通の人よりは知っていると思いますので、この辺のポイントを説明したいと思います。
因みに裏の話に関しては、流石に誰でも見れるブログには書けないことだったするのが残念ですが、、、、、、
では、そんな私が海外旅行中に盗難にあった時の対応方法について説明したいと思います。
海外旅行で盗難にあった時には、何をしたらいいの?
実際に海外旅行中に盗難にあってしまった時には、どのように対応すべきなのでしょうか?
①海外旅行保険の連絡窓口に電話をする
海外旅行中に盗難の被害にあってしまった時には、最初に自分の加入する海外旅行保険の窓口に電話をして下さい。
各保険会社ごとに24時間対応の海外旅行保険専用の事故受付窓口が必ずあります。
電話が通じれば、その盗難事故の受付をしますので、その時に盗難時の状況を詳しく説明してください。
事故の受付の報告が済むと、保険会社の担当者から”現地の警察に行って盗難証明書(ポリスレポート)を貰ってきて欲しい”という話があると思います。
この盗難証明書(ポリスレポート)は、必須書類なので必ず提出を求められますよ。盗難証明書(ポリスレポート)は、現地の警察で発行して貰うものとなるので、長期の旅行の人はともかく短期旅行やツアーでの旅行の人は、現実的に取得が難しいことも多いと思います。
そのために状況により取得が難しかった時には、特別に免除されることもあります。
現在の状況からどうしても盗難証明書(ポリスレポート)の取得が難しい場合は、そのことをこの電話の際にはっきりと伝えて下さい。
そうすれば、その状況も考慮した上での指示を貰える可能性があります。
因みに海外旅行での事故に関する報告は30日以内にしなければならないということが、海外旅行保険では定められている損害保険会社が多いので注意してください。
②海外旅行保険の請求に必要な書類
では、海外旅行中での盗難に関する保険金の請求に必要な書類を説明しましょう。
1.盗難証明証
盗難証明証は別名ポリスレポートと言って、提出書類の中で最も重要書類で入手も苦労するものです。
このレポートに書かれている内容次第で、保険金の支払いを保険会社が認めるか認めないかが決まります。
これは、現地の警察であなたが話した内容を、警察が書類にまとめることで作成されています。
では現地警察で渡されたこのレポートの内容で必ずチェックしないといけないポイントが2点あります。
ポイント①盗難の状況
書かれている状況が、間違いなく盗難と分かるように書かれているかを確認してください。
そもそも盗難の証明書に置き忘れと書くことがオカシイと突っ込みたくなりますよね?でも、あるんですよねぇ、海外だと普通に。
ポイント②盗難された品
盗難された品名も記載されます。
盗まれたものが全て記載されているかしっかりと確認してください。もしここで記入漏れがあると書いてない物に関しての保険金の支払いはかなり難しいと思ってください。
ただ盗難証明書が取れなかったとしても念書などを書くことで支払われることもありますので、必ず保険の担当者と真摯に話し合いましょう。
実は裏の話で言えば、この盗難証明証の盗難品に記載漏れがあった場合は、その盗難証明書を使わずに請求した方が記入漏れの品の保険金が支払われる可能性は高いんです。
つまり間違いや記入漏れの書類と使い内容の間違いを指摘するぐらいなら、逆にその書類自体がないことにして保険会社と交渉した方が支払いの可能性が高かったりします。
2.盗難された物の写真
盗まれたものが映っている写真があれば提出します。
特にあなたが使っていて本当に持っていたと証明できる写真がベストです。
3.盗難された物の保証書・説明書・領収書など
これも写真と同じで、盗難されたものを実際に持っていたという証明になるものであれば何でもOKです。
領収書やレシートがベストではありますが、なければ説明書やパンフレットでも無いよりは良いです。
4.保険金の請求書
保険会社が送ってくる請求書類に、必要事項を記入して押印もしくは署名をして提出して下さい。
これは特別問題があることはないでしょう。
5.パスポートのコピー
パスポートの入国出国のスタンプと署名欄をコピーして提出します。
⑤パスポートの日本出入国スタンプ欄・署名欄のコピー
自動化ゲートをご利用の場合は、旅程表、航空券のeチケットの写し、
または、搭乗券の半券
出典:www.aiu.co.jp/travel/pdf/assistance_center.pdf
上記にある様に出入国スタンプの代わりに、搭乗券や航空券のeチケット、旅程表等が必要とあります。
この書類の中でもeチケット・旅程表は再発行も作成も可能な書類ですので搭乗券の提出が最も理想的で信用度の高いモノとなるでしょうね。
海外旅行保険の支払額の関しての説明
では、実際の保険金っていくら払ってくれるのでしょうか?
商品を新しく買えるだけのお金を、本当に払ってくれるかなって心配になりますよね。
保険金の支払いは時価払いが基本
支払いに関しては普通の人には馴染みのない時価での支払いが基本になります。時価とは減価償却を加味した価格で同じ品の現在の中古での価格という事になります。
でも実際は担当者の裁量というか、約款とは異なるのですが、再調達価格や新価での支払いのこともあります。
元々新価払いの海外旅行保険を売っている会社もあるのですが、JI保険と朝日火災ぐらいで大手にはありません。
火災保険などは再調達価格か新価払いが普通なので、海外旅行保険の約款は遅れていると言えるでしょう。
1品に対しての上限もあり
保険銀額が30万・50万円となっていても1組・1商品に対しての上限があり、1品は10万円のことが多いです。
では仮に携行品損害30万円上限(1品上限が10万円)の海外旅行保険に入っていたとして、下の具体的な2つのケースではいくら保険金が出るかを計算してみます。
ケース① 28万円のカメラが盗まれた
1品の上限が10万円ですから、被害額は28万円ではありますが上限までの支払いとなるために、保険金の支払額は10万円になります。
ケース② 28万円のカメラと15万円のバッグ、19万円の時計、23万円のパソコンを盗まれた
1品の上限が10万円で4品あります。1品上限10万円が3品の時点で合計の上限が30万円となるので、保険金の支払額は30万円の支払いとなります。
この海外旅行保険の携行品損害は、合計額の上限金額と1品当たりの上限金額があり勘違いされている人が多いので覚えておいて下さい。
海外旅行保険で保険金が支払われないケースとは?
1.海外旅行保険の対象とならない物
契約上最初から支払いの対象外(免責)となっている物があります。
以下のものは対象外になっていますので盗難されても保険金はでませんから、特に注意して盗まれないようにしましょう。
- 現金、小切手、有価証券、クレジットカード、コンタクトレンズ、入れ歯など。
- 登山用具、ウインドサーフィンやサーフィンなどの危険を伴なう運動用具機器
- 動物・植物などのペット関係
そうなんです!ペットというのは、保険の世界というか賠償の世界ではモノとしての価値しかありません。
例えば溺愛するペットの雑種犬を交通事故で殺されても基本的には賠償して貰えません。
雑種の動物は、犬でも猫でも、売買上では値段が付かないモノですからね。
自分の愛するペットが殺され精神的ショックなどを考えると金銭的な謝罪があってしかるべきな気持ちは分かるのですが、基本的には価値は無いものが損失しているので賠償義務がないことになります。
これに異を唱えるには裁判をして、日本の判例を覆すしかないのが現実です。
2.海外旅行保険の対象とならない状況
対象とならない状況の代表は紛失です。盗難保険なので、自分で無くしてしまったものは出ないのは当然理解できると思います。
しかし分かりにくいのは、一般的に置き引きといわれる状況でも保険は出ない点です。
置き引きと言うのは、盗難のイメージがあるかもしれませんが、状況を詳しく説明すると”①本人が置き忘れる”→”②忘れたものを誰かが盗む”となります。
警察で盗難証明書を取る際には、置き引きと思われるような説明はしないようにしないといけません。
3.スマートフォンは保険の対象となるの?
今に時代、海外旅行でもアイフォンやアンドロイドに代表されるスマートフォン・スマホは、無くてはならない必需品となりました。
ネットを使ってガイドブックを見たり情報を検索したり、写真を撮ったり地図やナビを使ったりもするでしょう。
そうなると気になるのが、スマホって海外旅行保険の対象となるのかです。
盗難は勿論の事、落として壊れた時の様な偶然の事故で、損害を受けた場合にも保険金が支払われます。
ただし紛失や経年劣化等の故障は対象外ですし、壊れた時に旅行中に撮った写真が失われても、その補償はありませんから、海外旅行中でも写真はクラウドにアップするなりしておいた方が良いでしょう。
海外旅行保険に入ってなかった!もう諦めるしかない?
海外旅行で盗難にあってしまった、でも海外旅行保険には入らなかった。こんな時には自分が悪いと思って諦めるしかないですね、、、、、
あるんですよ、保険金がもらえる可能性がっ!
今持っているクレジットカードを調べる!!!
もし海外旅行保険に入らなかったにも関わらず海外旅行中に盗難にあってしまったとしたら、今持っているクレジットカードをチェックしてみましょう。
クレジットカードによっては無料のクレジットカードでも海外旅行保険が自動で付いているものがあります。
もし海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていたならラッキー!
クレジットカードに付いている海外旅行保険には自動付帯と利用付帯という2種類があります。
自動付帯であれば、海外旅行に行けば自動的に保険が利用可能となっているので、保険金が貰える可能性は大です。
利用付帯であればその旅行に関してのツアー料金や飛行機料金をそのクレジットカードで支払っている必要があります。
細かい規定もありますので、先ずはクレジットカード会社に問い合わせてください。
海外旅行の盗難で保険金を確実に貰う方法のまとめ
この様に説明してみると、保険の請求に関することって本当に難しいですねぇ。
ではでは、ポイントをまとめましょう。
- 盗難にあった際は直ぐに海外旅行保険の窓口に電話をして状況を話す
- 盗難証明書は、状況と盗難品に間違いがないかをチェックする
- 海外旅行保険に加入していなくてもクレジットカードに自動付帯されている可能性があるのでチェックする
簡単に最重要項目をまとめるとこんな感じですね。
海外旅行保険の保険金請求に関しては緩い面があって会社によっては盗難証明書がなく品物の説明書や写真なども一切なくても保険金が支払われたりもしていますので、諦めずに請求してみましょう。
誰でも大切なものが盗まれたらショックなので、せめて金銭的な補填があれば悪い気分ではないですからね。
もし保険に入っていなかったとしても無料クレジットカードでも十分な保険金額が補償されていたりもしますから、保険に入らなかったと諦める前に必ず手持ちのクレジットカードを調べてみてください。
因みに私がおススメするクレジットカードもあります。
海外旅行保険が付いている無料クレジットカードのお勧め
いくつかのクレジットカードには年会費が無料なのに海外旅行保険が無料で付いているものがあります。
ただし保険の補償金額には違いがかなりありますから、内容や利用条件をキチンと調べないといけません。
そのクレジットカードとは、エポスカードです。
そうです!皆さんが普通に知っている丸井の赤いカードです。
普通すぎて意外ですか?でも実際の内容は優れているんですよぉ。
ちょっとエポスカードの海外旅行保険の内容を見てみましょう。充実の保険内容ですよね。
特に海外旅行保険で最も大切な治療費の保険金額が病気治療270万円・怪我治療200万円であり、これは無料のクレジットカードの中で単独の最高額となります。
その他の優れた特徴もあげてみます。
- 海外に出た日から自動的に90日間保険が使える自動付帯
- 提携病院ではお金が必要ないキャッシュレス支払い
- 学生さんなども加入可能
海外旅行に向けたクレジットカードとしてはこれ以上はない充実ぶりです。
そして何よりも年会費は無料なんです。
当然ですが、丸井のカードですから買い物等の支払いに使えますしポイントも貯まったりもします。
そんなお勧めのエポスカードの詳細はこちらの公式サイトで確認して下さい⇒エポスカード
もう少しクレジットカードの海外旅行保険を詳しく知りたい人は、下の記事でベスト3のクレジットカードを比較しながら説明しているので読んで下さい。
”クレカの保険は使えない?海外旅行に持って行くクレジットカード最強のベスト3”
クレジットカードを複数持つ利点なども説明していますので、興味のある人は是非!