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本当に大変なタイの結婚ビザの新規取得と更新!
タイに長期で住む場合、結婚しているのであれば、50歳以上でもロングステイビザではなく、結婚ビザを取るケースが多いと思います。
特に地方での更新に関しては、かなり差があるのが実情です。
タイで結婚ビザを取得したい人は多くないかもしれませんが、情報がネット上でも多くないのでまとめました。
今回の記事が、結婚ビザを新規で申請したい人や継続を手続きする人の役に立てばと思います。
タイの結婚ビザの取得と更新に関する詳細情報
タイの洗礼の大前提の注意事項
今回は、結婚ビザの新規取得と継続手続きに関して書いてますが、残念ながら大前提として参考にしかならないと考えて下さい。
日本ではお役所仕事はルール通りで、硬すぎるぐらい融通が利かないなんてイメージですが、これがタイでは全く違います。
良く言えば現場主義で、臨機応変が利くということになりますが、悪くいえば係官のご機嫌次第の適当なんです。
不足書類の指摘に納得がいかず並び直し、違う係官に見てもらったら不備なくOKなんてことは普通に起こります。
これは結婚ビザでいえば、偽装結婚を見抜くために標準の条件以上を求めて確認しているということで、その権限があるのも事実ですし職務を全うしているのだとも思います。しかし係官に寄っては賄賂を取得するためだったりやビザ取得業者にお客さんを紹介するためにしている人もいると噂は聞きます。
そんなタイの社会事情もありますので、今回の結婚ビザのまとめはあくまで参考として利用して下さい。
残念ながら情報と違ってもクレームは受け付けませんので、確実な情報を知りたい方はご自身の足で調べるか、お金を受け取って業務として請け負う業者に依頼してくださいね。
くどいですが繰り返します、あくまで今回の内容は参考として目を通してくださいね。
新規の申請と継続の違い
新規の申請に関しては、タイ国内での申請はバンコクでの申請のみとなります。
継続に関してはバンコク以外のイミグレーションでも申請可能なのですが、その場所ごとにかなり申請書類が違ったりしています。
タイの結婚ビザの取得の必要書類
ここでは結婚ビザの申請時に必要となる基本的な書類を見ていこうと思います。
1.結婚ビザの申請書(フォーム)
1枚 書類番号 新規TM87 継続TM7
公式書類には書類番号があり、TM7がその番号です。
申請理由を書く欄もありますが、タイ人の妻がいるので一緒に居たいなどの簡単な理由でOKです。
2.証明写真(ループ)
証明写真:サイズ4cmx6cm
申請書に貼るためのもので、サイズは少し違っていても問題ありません。
可能であれば、毎年新しい写真を使うようにしましょう。
3.パスポート
原本とそのコピー
コピーを取るページは、顔写真のある詳細情報の欄、入国スタンプのページ、現在の適用中のビザのページ、出入国カードとなります。
前回の入国時のビザと入国スタンプのページのコピーを求められる時もたまにあるようです。
4.出入国カード
原本とそのコピー
今回入国した際の出入国カードとそのコピーが必要です。
もし出入国カードをなくしてしまっている際には、先に再発行が必要かもしれません。
5.タイ人の配偶者のIDカード(バッ プラチャーチョン)
原本とその表と裏面のコピー
タイ人で、IDカードを持ってないことは普通はないですよね。
日本の免許証の様にタイ人のIDカードには更新期限があるのですが、タイ人の性格から切れていることが良くあるんですよね。
6.タイ人配偶者の住民登録証(タビアン バーン)
原本証とその記載のあるページのコピー
住民登録証のタビアンバーンは、日本の住民票にあたるものです。
住民票との大きな違いは、持ち家でないと作れないという点です。借家の人は、持ち家の家族のタビアンバーンに入れて貰うことになります。
タビアンバーンのコピーは記載のあるページは、すべてコピーします。 子供がいる時にもこれに記載があります。
7.結婚証明書 (タビアン ソムロット)
原本とその表と裏のコピー
この書類は結婚した時に、タイ側で発行してもらえる書類です。
良く提出を求められる書類ですから、皆さん大切に保管していると思いますので、問題なく用意出来るでしょう。
8. 独身証明書
原本証とコピー
これが最難関となる書類です。これは結婚をする際に本当に独身であることを国として証明するもので、正式名は”婚姻要件具備証明書”と言い、日本大使館で発行して貰えるものです。
ですが、当然現在は結婚しているから結婚ビザを申請するのですから、独身ではないために日本大使館で取得することは出来ません。
そのため結婚の際に取得した独身証明書のコピーが手元に残っているか、もしくは結婚の届け出をしたタイの役所に行きそのコピーを貰ってくる必要があります。
9.銀行の預金通帳 (サムッパンジー)
原本とコピー
40万バーツ以上の預金が、新規での結婚ビザ申請の場合は、2ヶ月間口座に預けていることが条件となり、結婚ビザの更新の場合は3ヶ月間の預入が条件となります。
コピーページは通帳番号の記載ページ以外は、3か月前からの当日のページのみで良いということもあるのですが、すべてのページのコピーを取ることを求められる時もあるので、一応全てのページのコピーを取ることが安全でしょう。
申請日での記帳が40万バーツということを求められることもありますので、ATMなら最低金額の100バーツ入金をして記帳をしておきましょう。
それは出入金がないと記帳がされないからです。
10.銀行発行残高証明書(ナングスー ラップローン ングン ファーク タナカーン)
原本とコピー
発行の日付は当日もしくは前日となります。発行手数料は100バーツか200バーツでその支店により異なるようです。
発行は口座開設支店でなくても同じ銀行であれば可能ですが、当日発行か翌日発行で異なります。
バンコク銀行の本店でも翌日発行だったり、カシコーン銀行ははその場で目の前で書いてくれましたし、本当にばらばらのようです。
11.家の写真 (ループ バーン カップ クロープクルーア)
写真の枚数:2枚~10枚
家の住所や部屋番号が写った写真や部屋・リビングでの写真になります。
家族全員(嫁と2人かもしくは子供もすべて含めた)が写っているのが条件となり、ノリでA4の用紙に貼りつけます。
12.自宅の地図
地図とコピー
地図は必ず必要ですが、グーグルマップをプリントアウトして自宅の場所を書き込んでの地図は却下される時があります。
実はこれ、地方により手書きであることが条件となる時があるからなんです。
”本当に住んでいるなら、手書きで書けるでしょう?”ということなんですかね。
13.結婚ビザの申請料
新規2000B・更新1900B
結婚ビザの申請料も当然ですが必要になります。金額は、新規と更新で異なり、2000B と1900Bになります。
14.結婚ビザの申請の理由書
原本とコピー
この書類に関しては必ずではなく、むしろ求められている人の方が少ない書類です。
内容的には、ごく簡単に理由を書けば良いだけなので作成には問題は無いと思いますが、必要ないことが多いですから、先ずは提出の必要があるか確認して下さい。
子供がいる場合の追加書類
①子供の住民登録証 (タビアンバーン ルーク)
原本とコピー
基本的には、配偶者の住民登録証に一緒に載っていると思います。
分かりにくければ、タビアンバーンの記入のあるページを全てコピーを取れば、子供の記載もあるはずです。
②出生証明書 (バイ グー)
原本とコピー
原本とその表と裏のコピー 裏面があるので注意してください。
これもタイでは子供のIDカードが発行されるまでは良く使用する書類です。保管してあると思います。
タイの結婚ビザの取得の流れと注意点
イミグレーションのオープン時間
業務時間は、月曜日から金曜日までとなり、8時半から午後16時半です。
ただし12時から13時までお昼休憩があるのと最終受付は15時半となりますから、注意してください。
申請日に準備するもの
ボールペン:貸してくれたり用意もありますが、自分で持って行った方が話は早いです。
ノリ:写真を張ったりします。間違いがあり貼り直しもあり得ます。
A4用紙:写真を張る台紙になります。
ハサミ:無くても良いですが、一応写真を切ったりするときにも使えます。
家族の写真:家族で写っている写真は場所や係官により提出枚数が異なります。多めに持っていって係官に選んでもらう形でも良いですよ。
タイの結婚ビザの注意事項
イミグレーションに申請時に関しては、配偶者は同伴が条件となります。子供がいる時には同伴がベストですが絶対条件ではないようです。
全ての書類のコピーには、パスポートと同じサインを書いて下さい。
基本的に、本人のサインは必須となりますが、配偶者の方もサインを求められるケースもあります。
タイのお役所とのやり取りでは揚げ足を取られないように、必要以上に準備をしておくことが、結果最も楽な方法になることが良くありますからね。
その場合はコピーを1枚ずつに分けて、クリップやクリアファイルなどで2組に分けて提出することを求められたりもします。
地方によっては嫌がらせのように、難題を言ってくることもあり、例えば住んでいる村の長老を保証人として申請時に同席を求められたりもします。
結婚ビザ申請当日の流れとインタビューの内容
◎結婚ビザ申請書類の作成
結婚ビザの記入をして書類の作成と提出資料のチェックをして揃えます。
↓
◎番号札を取って待つ
書類が揃ったら番号を取って取った番号が表示板に表示されるのを待ちます。
↓
◎番号が表示されたら窓口へ
自分の取った番号が表示板に表示をされたら窓口に行き全ての書類の提出をします。
↓
◎係官が書類の不備をチェック
係官が提出された書類のチェックをします。未記入や誤記入があればその場で記入や訂正を求められます。
もし足りない書類やコピーがある時は指摘の書類を揃えて並び直しになります。
当日に揃えるのが無理な書類の場合は、後日出直し、、、、、
↓
◎申請料金の支払い
申請料金の支払いをして領収証を受け取ります。
ここまでくると書類はOKということですので一安心。
↓
◎係官によるインタビュー
次が最後の難関インタビューチェックが行われます。
インタビューの内容
申請書類のチェックが終わると、担当者によるインタビューチェックが行われます。
チェックシートを使って質問をして回答を書き留めて結婚ビザ発行の判断材料にします。
時には2人がそれぞれ別にインタビューされて答えに相違がないかを比較するようなときもあります。
では代表的な質問内容です。
- あなたは仕事は何をされているのか?
- 給料は月額いくらか?
- 配偶者は働いているのか?
- 配偶者とはどこで知り合ったのか?
- 配偶者の田舎はどこか?
- 兄弟は何人いるのか?
- 今の家の広さや色は?
- いつから住んでいるのか?
- 賃貸なら家賃はいくらか?
- 車は持っているのか?
- 車名や色やいつ買ったのか?
- バイクは持っているのか?
- バイクの車種や色は?
- 昨日は配偶者と一緒にご飯食べたか?その種類は?
- 配偶者は日本に行ったことがあるか?
- 日本にはいつ行き何日滞在したのか
- 子供はどこの学校に行っているか?
基本的には偽装結婚を疑ってということでの質問なので、答えられなかったり違う答えが多いと疑われて質問が増えていきます。
記憶の相違もあるでしょうから、事前に配偶者と同じ回答になるように打ち合わせておいた方が変な疑惑をもたれないと思います。
結婚ビザ申請の終了
これで申請完了となります。
結果は1か月後となり指定された1日のみのようで、前後の日ではダメということでした。
質問した際にはそういう回答だったのですが、どうなんでしょうね?指定した1日だけって流石にアクシデントがあったりもするので臨機応変に対応してくれそうですが、、、、
↓
係官の自宅訪問(おまけ)
地方だと実際に自宅に訪問してきて、本当に住んでいるのか見に来ることもあります。
タイの結婚ビザの取得と継続に関するまとめ
どうでしたか?今回はタイでの結婚ビザに関してをまとめてみました。
非常に残念なことですが、ケースバイケースなことが多く添付書類や対応がその時々で変わってしまうので参考にしかしないで欲しいということですね。
とは言え、ビザを取らないわけにはいかないですから頑張って何とか気力を振り絞って取得してください。
それと最後に大切なコツをお教えしますね。
申請に関しては、就業時間の終了ギリギリは止めましょう。
これはイミグレだけでなくタイのお役所すべてで言えることですが、終了間際は係官は早く仕事を終えたくて仕方ありません。そんなところに面倒な書類を持ち込まれたら人間機嫌が悪くなって、意地悪を言いたくなったり、付き返したくなったりするじゃないですか! だから、危険なんです、、、、
ん?それは個人的な感情の問題で仕事には関係ない?
えぇ、そうですね。日本や先進国ではそうですよね、それが当然で常識ですよね。
でも少なくともタイではそのように行動しない人がいるのは事実です。
結婚ビザの取得をスムーズに済ませるために、自分で出来る努力はしておいた方が効率的ですから、可能な限り早めに申請に行くことをおススメします。