タイ旅行の基礎知識

タイと日本の交通ルールとの違いを詳しく説明:タイで車やバイクの運転で注意すること!

タイで車やバイクを運転する時に注意すべきこと!

今回は、タイで車を運転する時の注意事項を日本との違いをふまえた上で説明したいと思います。

ひつじ執事
ひつじ執事
タイに住んでいる人は車を買って運転する人もいるでしょうし、ロングステイヤーや観光旅行で来た人もレンタルでバイクで出掛ける人もいると思います。

実際に短期旅行でも車やバイクに乗って出かけられると観光に行けるれる選択肢がひろがりますからね。

車やバイクを自分で運転するメリットは十分あると思います。ただしやはりタイは外国です。

日本とは交通ルールも違えば、運転の習慣や感覚も異なるので自分で運転する時には注意しないといけないことが多くありますので、少しは学んだ上で運転した方が良いと思います。

それでは今回は日本と異なるタイの交通ルールを見ていきましょう!

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日本の運転のルールと違うタイの交通ルールと習慣

私は毎日のように車やバイクをタイで運転してもう10年に以上になりますので、タイでの運転に関しても、一通りの経験をしたと思います。

ひつじ執事
ひつじ執事
それに日本に居た時には、損害保険会社で働いていましたので、交通事故の示談交渉も業務としてこなしてきましたので、事故処理の民事上の知識も実務の経験もあります。

しかしタイでは本当に交通事故が多いですよ。

事故現場に遭遇したことは1度や2度ではなく、3か月に1度ぐらいは平均的に見ると思います。それに目の前で正にぶつかるという瞬間を目撃したことも何回かあります。

因みに、日本では事故でぶつかる瞬間なんて見たことないですからねぇ。

まぁタイ人の運転を見ると、本当に危ない運転をする人が驚くほど多いですから納得できることではあるんですけどね。

基本的にタイ人は運転が下手、そして交通ルールを知らない

先ずは細かいタイの運転ルールを見る前に知っておいて欲しいことがあるんです。

ひつじ執事
ひつじ執事
全てのタイ人の運転の根幹がここになりますので、必ず覚えておいてください。

それは”タイ人は運転が下手で交通ルールを知らない”ということです。

タイで運転をするとタイ人はなんて危険な運転をするもんだと驚くと思います。でも実はこれ半分は当たっているんですが、半分は間違いです。

間違いの半分というのは、危険な運転をしているのではなく、運転が下手ということと交通ルールを知らないので危険な運転という自覚も無く行っている人が多いからです。

これはタイではまだ運転免許も無く運転をしている人が多くいること(田舎においては50%とも言われてますね)や運転免許もお金を出せば買える(まぁ袖の下を渡せば、試験がなぜか免除されの免許発行)のがタイの交通社会の実態だからです。

流石に運転免許が買えてしまうのは、最近は難しくなっているようですが、今運転している人はどうなのかは分からないですからね。

やはり日本は世界的に見ても健全なルールに基づいて運営されている社会だと実感する瞬間ですね。

周りで運転しているタイ人の半分以上が試験を受けて技術と知識を持った人でないと分かれば日本と同じレベルの注意の仕方で運転してはダメだと理解して貰えると思います。2014-11-10 19.39.40 (640x480)

タイの独自の交通ルール・習慣・注意の14事項

では、私が知っているタイの独自の交通ルールと習慣と注意事項を書いていきたいと思います。

1.赤信号は、勿論停止でも左折はOK

交差点では勿論赤信号は停止の意味なんですが、左折に関しては基本的にOKなんです。

まぁ日本人から見るとかなり違和感がありますけどね。

ひつじ執事
ひつじ執事
私も初めの頃は左折レーンで赤信号で停まってました。すると後ろの車にクラクションを鳴らされて、ハッとして左折することが良くありましたね。

段々慣れてくると思ういます。

それに当然、右からは直進する車がきますので邪魔にならないタイミングで左折することになります。

ただしたまに赤信号での左折禁止の交差点があります。この時は英語でも表示があることが多いですから気を付けて下さい。

2.T字路の交差点の左レーンは赤信号でも直進はOK?

T字路の交差点においては、片側車線が3車線以上ある時には、一番左側の車線は赤信号でも直進できることが多いです。

ひつじ執事
ひつじ執事
その車線がガードレールなどで区切られているときは直進できます。

ガードレールなどが無い時もゆっくりと走っていく車やバイクを見ると思います。

3.車間距離は短い、びっくりするほど取らない

急停車が出来るだけ車間距離を取らねばならないことを、日本の道路交通法に記されていますが、まったくタイ人は車間距離を取りません。

これは東京人にとっては驚きますね。

ひつじ執事
ひつじ執事
特に高速道路では日本人の車間距離を取っていると右から左からドンドン追い抜きの車両が追い抜きに割り込んでくるので危なくてかないません。

車間距離を詰めるか、スピードを上げるかしないといけないですから、日本とは対応方法が違いますね。

4.車線を守らない、まっすぐ走らない

日本では考えられませんが、タイでは車線とらわれずに運転する人が多くいます。

2車線・3車線の道路や高速道路で運転していると車線で区切られているにも関わらず、車線を跨ぐようにして走っている車や、どんどん斜行して行って隣の車線にはみ出てくる車が走っていることも良くあります。

ひつじ執事
ひつじ執事
こんな時も要注意です。

感覚的に車線をはみ出るのを気にしていないような輩だったり、飲酒や麻薬をして運転している可能性もあるので、早々に追い抜いてしまうか、車間距離を取って近づかないようにしましょう。

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5.逆走の可能性も常に考える

逆走、つまり反対車線を走ることや一方通行の道を走っていて正面から来ることですね。

これはバイクだと良くありますし、たまに車でもする人がいます。

ひつじ執事
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3車線以上の場合は、バイクは反対車線に出るのが面倒なので逆走します。1番左の車線を走る時には逆走もあると考えて運転してください。

また車は反対車線に出るために助走として1番右の車線を走ってきたりもしますね。

いつでも逆走車と対面することがあると考えて走りましょう。

6.急ブレーキは突然に

タイ人は突然何もないところで急ブレーキをかけるので気が抜けないんです。

運転って自分の持っている感覚でハンドルを握って予想しながら走っていると思うのですが、想定外で驚くんですよね。

ひつじ執事
ひつじ執事
タイ人は運転が下手なので、私たちから見てブレーキが必要とは思えない場所でブレーキを掛けます。

何も問題のない幅の道を通る時にブレーキを掛けてゆっくり行こうとしたり、問題のない歩行者にブレーキを掛けたりします。

こちらとしてはブレーキが必要ないと油断していると驚きの急ブレーキを前の車に掛けられて追突しそうになりますので注意してください。

7.クラクションの意味が違います

良く日本人はクラクションを鳴らさなすぎると言いますよね。でもこれもタイの常識と異なります。

ひつじ執事
ひつじ執事
タイでクラクションを良く鳴らす時は、バイクや車が出てきそうなときに出てくるなとか、ぶつかるから来るなという意味ですね。

ちょっと偉そうな感じで使われることが多いです。

ただ相手が横暴な運転をしたり、割り込みをしてきた時には日本人のようにクラクションを鳴らしたり怒鳴ったりはしません。

これは怒らないことを人の器の大きさとするタイ人の文化と、喧嘩になるかもしれないという恐れからだと思います。

タイ人は逆上しやすく、喧嘩になると加減が出来ません。しかも4人には1丁とも言われる拳銃の流通量を誇る銃社会の国なんです。

小さなイザコザから発砲なんて話は珍しくもないんです。

そんな事情から割り込みなどの車が居ても誰も文句は言わないので、立場の弱い外国人の私たちも控えるようにするのが賢明でしょう。2014-12-14 18.10.28 (640x480)

8.ハザードの意味も違う

危ない時にハザードを点けるのは変わらないですが、日本でのありがとうの意味ではありません。

ひつじ執事
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交差点などで進むときにハザードを使うのですが、これは私が行くので注意してくださいよみたいな意味です。

実は警察としてはこのハザードの使い方は危ないので止めるように言ってるのですが、タイ人の気質に合ってるんでしょうね、止める気配はないですね。

因みにタイで車でありがとうの習慣は無いようですね。

9.右折時にも後方確認

左折時にはバイクを巻き込まないように後方確認をするのが常識ですが、タイでは右折時でも後方確認しないといけません。

右折をするためにウィンカーを出しますよね、そしてブレーキでスピードを落とします。

そうしたらその車を右から追い抜きには掛かりませんよね、そんなことをすればぶつかるのが想像できますからね。

ひつじ執事
ひつじ執事
この流れでもタイ人がはガンガン追い抜きに来ます。

まぁ元々ウィンカーに対する信頼が薄いのとスピードを落としたから右折するかもと連想が出来ないんですよね。ですから、必ず右折時にも後方確認をして下さい。

10.譲り合いの心はありません

残念ながらタイ人の運転には譲り合いの心はありません。

交互に譲り合って進むとか入れてくれるということはないと思ってください。

ひつじ執事
ひつじ執事
入りたいなら自分で強引に車の頭を押し込んで、少し強引に入り込むしかないんです。

意地の張り合いでどちらも譲らないなんてこともしばしばです。

お行儀が良いばかりでは生き残れないのが、タイの交通社会です。

11.お祭りの時は危険が一杯

お祭りの時には、特に注意が必要です。

ソンクランやロイカトーンなどの大きなお祭りの時もそうですし、近くのお寺で週末に模様される夜店のお祭りの時もそうです。

ひつじ執事
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飲酒運転も多いですし、若い子が粋がって荒い運転をしたりもします。

ソンクランの時には、あまりにも飲酒運転での事故死が多すぎて、禁酒日にするかを真剣に論議されたりしています。

12.高速道路の支払いは2パターン

高速道路の支払いの方法は、高速道路に乗る時に最初に高速道路代を払う場所もありますし、乗る時にはチケットを受け取って降りる時か、その道路の区間が終わり次の道路区間に移るときに支払って清算する場所があります。

ひつじ執事
ひつじ執事
日本のETCの様なカード支払いの専用ゲートもありますから、現金の人はどのゲートに入るかに注意が必要です。

13.高速道路の追い越し車線はなんちゃって(笑)

タイの高速道路も3車線や4車線であり整備はされています。

ただ一番右の車線が追い越し車線というルールは厳密ではありません。

ひつじ執事
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一応スピードの速い車が右車線を走っていることは多いです。

ただし4車線の際に右から左へ遅いが分かれていることは少なく好きな車線を走っています。

そのために真ん中の車線を走っていると追い抜いて来る車は右だけでなく左からも来ますから気を付けないといけません。その逆で遅い車が中央の車線をゆっくり走っていたりすることも珍しくありません。

14.VIPは道路を封鎖

最後になりますが、これも日本にない習慣です。

タイの王族や高官が移動する時には護衛の車と白バイを10台以上引きつらて信号を全て無視して走ってきます。そのためその一行が通る少し前から警察が道路を封鎖してしまいます。

ひつじ執事
ひつじ執事
実際の時間にして20分ぐらいですが、全く動けなくなるわけです。

その場で通り過ぎて、封鎖が解けるのを待つのみです。

タイのルールですから仕方ないのですが、時間のない時に当たるとけっこうショックなんですよねぇ。2015-03-07 16.00.50 (640x480)

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ひつじ執事
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タイで車やバイクを運転する時に注意すべきことのまとめ

どうでしたか?なかなか日本の理路整然とした交通ルールの常識から考えると、まぁお行儀が悪く本当にめちゃくちゃな運転をする人は多いです。

ひつじ執事
ひつじ執事
とは言っても、これがタイの現実ですから、この様なルールに自分が慣れて運転するしかありません。

しかも外国人はやはり立場が弱いですから、出来るだけトラブルを避けないといけません。

先ずはルールや常識を理解することが大切ですから、良く読んでみて下さいね。

今回私が書いた以外にもまだタイの常識的なルールがあるとは思いますが、一応基本的なことはこれでカバーできていると思います。

車やバイクが運転できると行動範囲が格段に広がるのは事実ですから、気を付けて運転してタイ旅行や生活を充実したものにして下さいね。

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海外旅行FP ひつじ執事
海外旅行FP ひつじ執事
学生時代は1年の半分は海外旅行に行き1年の長期旅行も2回経験した元バックパッカーです。訪問国は60ヶ国を超えマザーテレサの死を待つ人の家などでボランティアもしていました。 社会人としては保険会社に勤務した後に独立をして保険を中心としたリスクマネージメントや資産運用の会社を経営。 現在はタイ在住で店舗の経営とファイナンシャルプランナーとしてネットでの情報発信やライフプラン・資産運用のコンサルを請け負っています。
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