この記事の目次
外こもりという生き方と海外移住
皆さんは外こもりと言う言葉を知っていますか?
海外移住に関心のある方であれば知っている人が多いのかなとは思います。
海外移住を考えて調べていくとこの言葉は頻繁に目にするようになりますよね。
海外移住に対してかなり近い言葉ですが、イメージは持っていていても明確ではなかったりする人が殆どだと思いますので、外こもりとは何かとちょっと整理してみたいと思います。
外こもりの定義
元々は”内こもり”と言う言葉を捩るかたちで使われるようになった俗語です。
ただし実態は日本の引きこもりのように部屋に引きこもって外界との接点を拒否するわけにはいきません。
外国で1人暮らしをするわけですから、住まいに関する手続きもあれば毎日の食事も自分で何とかしなければいけません。
では、自分で多くのことを行うのに通常に暮している人に対してどのような人を外こもりというのでしょうか?
一般的に言われる外こもりの大まかな特色をまとめてみました。
1、海外に移住もしくはロングステイをしている
最低でも半年以上ぐらいの滞在をしているか、周期的に日本と外国の長期滞在を繰り返している。
2、多くの時間を労働行為に費やしていない
会社員となる、会社や個人店舗の経営をする行為を行っている人は外こもりからは除外される。
ただし投資活動や部屋で個人で出来るフリーランスの仕事に関してや季節労働などはグレーで認められることが多い。
3.年齢は基本的には50歳未満を指す
年齢が高齢になってくると年金生活の人も多くなり経済活動をしていない人間がマイノリティーではなくなるために言葉自体の意義が薄れてしまうために高齢者を外こもりとは呼ばない。
4、日本の社会には積極的に関わっていない
日本社会からの長期的な団体活動などを継続していないことも特徴の1つである。
5.既婚者や子供が居る場合も外こもりではない
既婚者や子供が居て社会的な責任や経済的な責任を果たそうとしている場合は外こもりではない。
という事らしいのですが、独身でないといけないと言うのは良く分からないところですね。
このようになります。
基本的に長期的に安定的に日本の社会と関わりを持たないということが根幹のようです。
そしてあくまでネガティブなイメージを持っていますね。
これは日本人は”人は働いて社会貢献して行かねばならない”とい常識的な概念から逸脱した生き方ととなることに起因していると思います。
”自分の人生なので悔いのないよう生きたいように生きる”と常識的に捉えているとすれば、外こもりもまたネガティブな言葉にはならないはずですから。
外こもりの歴史
元々外こもりとは海外旅行のバックパッカー(貧乏旅行)が、1つの街に長期で移動しなくなる”沈没”という行動から生まれたことのようです。
バックパッカーは、2・3泊で移動を繰り返して世界を旅することでした。
しかし格安のドミトリーに泊まり、バスの車中2泊3日なんて移動も通常で、言葉の通じぬ地を1人旅することは、体力的にも精神的にも疲れるものでした。
そのため居心地の良い街だと次の街に旅立つのが辛くなりついつい長期にその街に居ついてしまうことがあるのです。
これをバックパッカーは”沈没”と呼びました。
世界中に沈没のしやすい街があり、中国の大理・シーサンパンナ、インドのバナラシ・カルカッタ、ネパールのポカラ、トルコのイスタンブール、ハンガリーのブタペスト、ケニヤのナイロビなどが有名です。
その中でもバンコクは1番沈没しやすい街でした。
物価は安く食事は美味しく治安も良い。
そして近代的で設備も情報も日本食もあり、ハブ空港であるためカオサンロードにはに日本人の旅行者も多くいましたから。
旅の途中でバンコクのカオサンロードの安宿で沈没する人も多くいましたが、やがてバックパッカーのような旅はせずにバンコクに沈没しにだけ来る人たちが増えていきました。
そしてドミトリーの長期滞在はプライバシー上も厳しいために、価格的に余り変わらないカオサン周辺のアパートに移り住みカオサンに通っていたりしました。
それがより良いアパートを求めて日本人の多く住む環境を作りつつバンコク内に広がっていったようです。
これが外こもりを生む流れとなり、永住や長期滞在をするようになっていきました。
海外移住する上での1つの選択肢
外こもりという生き方自体私はネガティブなことだとは思いません。
引きこもりは自分以外の人間に依存することで成立するものですから良い事だとは思いません。
しかし外こもりに関しては、経済面もそうですし普段の生活も自分自身で対応しなければなりません。
自助努力でそれをクリアーして、外こもりをしているのであればそれは生き方や考え方の問題ではないでしょうか?
人生は意外と長いですし色々なことが起こります。
1時的に外こもりをして自分自身を少し楽にしてあげる時間も大切だったりするのかもしれませんし、会社員として家庭を持ち家を持ちという人生が全ての人の正解とは限らないかもしれません。
また外こもりの概念には当てはまらなくても、海外移住をしている人も大勢いますし人生それぞれなんだと思います。
自分自身が選ぶ選ばないに関わらず、外こもりという人生の選択肢を知っておいて損はないと思います。
これからこのブログでも、外こもりに関しての記述をしていきたいと思っています。