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タイで安く買える自動車は何があるのかを見てみようっ!
タイに住むようになると自動車があるとやっぱり便利なんですよね。
バンコクの中心地に住んでいるのなら、BTSやバスそしてタクシーが24時間走っていますので、それ程必要性が高いとは言えないかもしれません。
特に雨の日や大きな荷物を運ぶ時などは、バイクより自動車が欲しくなりますよね。
しかし物価が安いとも言われるタイでは自動車は安くはありません。
それにはタイの税制度が大きく関係しているのですが、その中でも日本と同じレベルの車両価格で買えるモデルも存在します。
今回は、タイの車の中でも比較的安い価格帯の自動車を特集したいと思います。
タイの車が高い理由
輸入車の関税
基本的にタイの車の車両価格が高いのには明確な理由があります。
それはタイの自動車に対する税金が高いからです。
特に輸入車は100%とも200%とも言われる関税が掛かるため、日本車も欧州車も日本の価格の数倍となります。

エコカー認定制度で安い車があった!
今は無くなりましたが、2007年にタイ政府がスタートさせたエコカー制度というものがありました。
エコカー制度というのは、政府が設ける排気量、燃費、排ガス規制、生産台数等の基準値をクリアーすることを条件に、自動車メーカーに対して 8 年間の法人税免除の優遇措置が購入者に対しては物品税率17%の優遇措置を行なうものです。
そのためにこのエコカーに認定された自動車は通常より安い車両価格での販売が可能となりました。
第1期のエコカーに認定された車は、トヨタ”ヤリス”、ホンダ”ブリオ”””ブリオ アメイズ”、ニッサン”マーチ””アルメーラ”、ミツビシ”ミラージュ””アトラージュ”、スズキ”スイフト”になります。
当時、最も安い30万バーツ台で買える車種は全てこのエコカー認定の該当車種でした。それでも30万バーツ台は戦略的な価格設定の様で、どの車種も最も安いグレードのみが30万バーツ台でしたね。
ホンダのブリオに至っては、発売当初は39万9千9百バーツでしたが、今ではタイ国内での販売自体も停止となっています。
この記事で特集する自動車モデル
安い車で日本人が買いやすい車ということで、30万バーツ代・40万バーツ代・50万バーツ代で買える日本車を、今回はピックアップしていますので参考にして下さい。
それと日本人が買うという前提ですからピックアップのトラックのタイプは、基本的には省き5ドアハッチバックとセダンのタイプの自動車だけにしました。
ピックアップのトラックに関しては、また次の機会にでも書きたいと思います。
30万バーツ代で買える自動車
タイで買える自動車の最も安い価格帯の車になります。日本で言うところのAセグメントのモデルです。
逆に30万バーツ台で販売をしているスズキが凄いんだと思います。
セレリオ:スズキ自動車
タイとインドで生産されるアジア戦略車です。日本は未発売です。
元々インドで売っていたAスターのモデルチェンジモデルで、インドでの販売を主眼に開発・販売されているモデルですね。
エクステリア・インテリア共にそんなに安っぽくはないんです。転んでも日本車ですから、安心感もありますよね。
タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
キャリィー:スズキ自動車
30万円代が1車種とあまりに少ないので、ちょっとおまけでキャリーも紹介します。
便利は便利ですし、商売を始めるような方はいいのかもしれないですね。
意外とカッコいいんです。
一応二人乗りですが、タイでは荷台に普通に人が座ってますからある意味4人以上乗れるとも言えます、、、、
タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
40万バーツ代で買える自動車
続いては40万バーツ台で買えるモデルとなります。
マーチ:ニッサン自動車
この代のマーチが日本で発売になった当初は価格が100万円以下だったこととタイ生産の逆輸入車だったことが話題になりました。
当時のレートなら約100万円ですから、大きく異なりますね。
基本的に日本で売られているものと同じ車になりますので、車としては良い車ですよ。
これがニッサン・マーチの価格表になります。

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
アルメーラ:ニッサン自動車
ニッサンのアルメーラはマーチのプラットフォームを使ったセダンです。
マーチは良い車ですが後部座席が狭いですから、ファミリーカーが欲しい人はアルメーラを選ぶと思います。
質感は少し低い所もありますが、価格的にはかなり安くしてあるので費用対効果は高いと思います。
アルメーラの車両価格となります。


タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
ミラージュ:ミツビシ自動車
ミラージュはマーチと同じ戦略で規格販売された車です。タイでエコカー認定を取って日本へ逆輸入しました。
ミツビシの小型車はコルトでしたが、このモデルで昔のミラージュという名前に戻しましたね。
ミラージュの車両価格となります。



タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
アトラージュ:ミツビシ自動車
5ドアハッチバッグのミラージュのプラットフォームを使ったセダンタイプです。
車としては基本的にはミラージュと同じですから良い車です。
デザイン的にはアルメーラと同じように、少し横幅が足りないような印象は受けますね。
日本での価格帯で言えば120万円から150万円ぐらいじゃないんですかねぇ、、、
アトラージュの車両価格となります。



タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
スイフト:スズキ自動車
最近はスズキは好調ですよね。タイでも勢いがありこの型の”スイフト”は良く見るようになりました。
特にスイフトのハンドリングはヨーロッパでも評価が高くこのクラスで1番良い車だと思います。
日本の自動車メーカーは創業者の強いリーダーを失ってサラリーマン化していくことで魅力的な車が作れなくなってしまいました。
本田宗一郎の時代の本田と今のホンダは同じ会社とは思えないぐらい変わってしまいましたからね。
そんな中唯一と言っていいほどの強いオーナー社長の企業で製品にもその良い部分が良く出ていますね。
スイフトの車両価格となります。

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
シアーズ:スズキ自動車
スイフトのセダンタイプの車です。ただし車のサイズは全長、車高はもちろん車幅まで広げるほどの変更点の多さです。
スズキは余りセダンを売っていたことは無いと思うのですが、このデザインはカッコイイですね。しかもこのクラスにしては車幅があるためか、シックで優雅さもあると思います。
どうしちゃったんですかね?どうして急にこんなに良いデザインが出来ちゃったんでしょう。
タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
50万バーツ代
今回紹介するモデルとしては、最も高い50万バーツ代のモデルになります。
どのモデルもメーカーが注力したものなので、良い車が多いですよ。
ヤリス:トヨタ自動車
トヨタ自動車の車で唯一の50万バーツ台の車がヤリスとヤリスのセダン版ATIVです。
タイでもトヨタの車やディーラーのイメージは同じで、製品としての質やサービスやリセールバリューの高さはタイの日本車の中でも最も信頼が高いと言えます。
本来はヤリスは世界戦略車ですが、このモデルからは日本のヤリスとは別のモデルとなり、前モデルよりボディーサイズを大きくしたものになっています。
これは日本や欧米のヤリスがセカンドカーとして買われているのに対してアジアのモデルはファーストカーとして買われているケースが多く、必然的に大人数が乗るため室内空間を広げて快適性を向上したためです。
この辺は流石がマーケティングが得意なトヨタと言ったところですね。
無難に安心感で車を買うなら、タイでもトヨタ車が良いと思います。 それにこのヤリスって結構カッコイイですよね。
ヤリスの車両価格となります。

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
ヤリス ATIV:トヨタ自動車
フェイスもインテリアも基本的にはヤリスと同じものとなっています。
タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
マツダ2:マツダ自動車
マツダ2、日本名でもデミオからマツダ2に名前が変わりましたね。
もっとも日本と違う点は、日本では未発売のボディータイプのセダンの4ッドアもあります。
グレードのXDクロスDもあるので、クリーンディーゼルエンジンの搭載モデルもあります。
ただし残念なのはマニュアルミッションがないんですよねぇ。
日本では拘ってマニュアルを売っているのにタイでは売らないんでしょうね。
最安値モデル5ドアハッチバッグ
- Sports Standard 5460,000バーツ
最安値モデル5ドアハッチバッグ クリーンディーゼル搭載車
- XDL Sports 799,000バーツ
最安値モデル4ドアセダン
- Standard 546,000バーツ
最安値モデル4ドアセダン クリーンディーゼル搭載車
- XDL 799,000バーツ


タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
ノート:ニッサン自動車
日本で今売れに売れているノートもタイで販売されています。しかし残なのはハイブリッドモデルはありません。
ノートの車両価格は1つのエンジンで装備を変えた3モデルだけのグレードバリエーションです。
タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
ジャズ:ホンダ自動車
日本のフィットは海外モデル名のジャズとして販売されています。
車としての完成度の高さは日本のフィットと同じですから良い車を買いたい人には最も無難な選択と言えるかもしれませんね。
デザインが少し若者向けなので年配者が乗るには少しテレがあるかもしれませんが。
マニュアルミッション最安値モデル
- JAZZ S 555,000バーツ
オートマミッション最安値モデル
- JAZZ S 594,000バーツ

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
シティー:ホンダ自動車
ジャズの4ドアセダンのボディースタイルです。タイではまだまだセダン人気が高いです。
日本ではあまり人気がありませんが、タイでは常に販売台数1位を争う超人気車種です。
マニュアルミッション最安値モデル
- 設定なし
オートマミッション最安値モデル
- CITY S AT 579,500バーツ

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
シティー ハッチバック:ホンダ自動車
ちょっと不思議な感じなのですが、フィットのセダン版のシティーに対する5ドアハッチバッグのモデルが、シティー ハッチバックです。
でもモデルのデザインや使い勝手も良いので、中々評判が良いモデルとなります。
マニュアルミッション最安値モデル
- 設定なし
オートマミッション最安値モデル
- S+ 599,000バーツ

タイでCMになります
現地タイでの試乗インプレッション
昔は格安だったモデルも紹介
エコカー政策時には安かったり、現在は値段が上がってしまったモデルもおまけで紹介します。
ブリオ:ホンダ自動車
エコカー政策で、30万バーツ台の車としてホンダも”ブリオ”と”アメイズ”の2台がありました。
今はタイでは販売が中止となりました。
この2台は他社とは異なり世界戦略車ではなくアジアの専用車です。ただ個人的にはこの2台の評価は正直高くないです。
そう考えるとこの2台はちょっとねぇ、、、、、、
現地タイでの試乗インプレッション
ブリオ アメイズ
ブリオのセダンバージョンです。
リヤがやけに短いデザインですよね、、、、、どうしてもホンダの車が欲しくてセダンに拘る人は良いと思いますよ。
現地タイでの試乗インプレッション
モビリオ:ホンダ自動車
日本では大人気の3列シートモデルですが、タイではイマイチ人気が出ませんね。
1台しかも出ない家庭も多いと思いますので、本当なら人気が出て良いと思うんですが、、、、
やはりカッコが優先するタイではセダンの方がカッコいいという理由なんでしょうかね。
悪くないデザインだと思うのですが。
マニュアルミッション最安値モデル
- MOBILIO S 597,000バーツ
オートマミッション最安値モデル
- MOBILIO S 642,000バーツ
現地タイでの試乗インプレッション
エルティガ:スズキ自動車
スズキが販売する3列シートの小型MPVになりますね。
モビリオ同様価格から考える使い勝手は抜群のコストパフォーマンスだと思いますが、なぜか人気が高くありません。
車両価格は3グレードだったのですが、現在は変更となり60万バーツ台です。
- ERTIGA GA 554,000バーツ マニュアルミッション
- ERTIGA GL 639,000バーツ CVT
- ERTIGA GX 689,000バーツ CVT
現地タイでの試乗インプレッション
プロトン自動車
知ってますか、プロトン?日本では知らない人が多いと思いますが、マレーシアの自動車メーカーです。
ちょっと驚きますがイギリスのスポーツカーメーカー・ロータスは子会社ですし、イタリアのバイクメーカーのMVアグスタを子会社にしていたこともあります。
デザインは少し古い感じですが、信頼性はどうなんでしょうか?
サヴィ
このデザインは明らかにヨーロッパのデザインですね。
カッコイイと言えば良いのですが、信頼性が全てですね。
サヴィの車両価格となります。

タイでの自動車事情と安く買えるモデルの紹介のまとめ
今回はタイの自動車事情と安いモデルを紹介しましたが、どうでしょうか?意外と買える自動車がありますよね。
この中で選ぶのであれば、私ならマツダ2かJAZZでしょうね。
この2台は日本への輸出を前提に作られていますので品質に安心感がありますし、メーカーとしてのフォローも期待できますからね。
まぁもし田舎に住んでいて農業をしたいのならキャリィーもいいかもしれないですね(笑)
もし40万バーツ代なら私が買うなら”スイフト”が第一候補ですね。本当なら”スイフト スポーツ”が欲しいですが、タイで売っていないので仕方ありません。
もしオートマで走りより室内の広さや安定感を重視するならトヨタの”ヤリス”を選びますね。
その価値観のどちらを重視するかで”スイフト”か”ヤリス”のどちらにするかを最終的に決めると思います。
まぁこの3台なら楽しいカーライフは間違いないでしょうし、他の車でも問題があるようなことは無いと思いますので自分の好みで選んで大丈夫ですよ。
