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タイでの不動産の購入を海外移住の観点から考えてみる
タイ移住者が不動産を考える理由は投資物件としてだけでなく自分で住むということもあると思います。
先ずはタイの外国人の移住からみたの不動産所有の特色を整理したいと思います。
マンションは外国人も購入できます。
マンションの所有に関しては規制はありませんが、マンション自体のの49%までが外国人所有としての登録で51%以上がはタイ人所有でなければならないというの規制があります。
土地に関しては外国人は所有は出来ませんが、法人を設立して所有権を持つスキームを組むことは可能です。
またタイ人と結婚された場合にパートナーのタイ人の方の名義で購入することも可能です。
固定資産税・都市計画税・相続税は掛かりません。
ここは日本の不動産所有と比べて大きく有利な点です。
日本でインカムゲインのために不動産投資をされる方は借り手がつかないとこの税金を含む維持費が高額になるため負債へと変わってしまうからですね。
このへんが金持ち優遇で階層社会だと見られるところですね。
この点に関して注意が必要なのは、今の政府は固定資産税と相続税を変更する決議を検討していますので動向を見ておく必要があります。
マンションの管理費が安い。
1㎡で30ー45B前後(約100-150円)であることが多いです。特に日本のリゾート物件は管理費が非常に高額ですので、タイのリゾート地パタヤの管理費は際立ちます。
内装・家具に関しては物件しだい
昔はタイでのマンションはスケルトンで売るのが普通で自分で内装を頼んでました。人件費が安いので内装費も高くはなく自分の好きなスタイルに出来るのでこれも悪くはなかったのですが、今は内装まで済んでいることが多く、家具付きで販売するケースも良くあります。
タイで賃貸に出す場合は基本的には家具を設置した状態で貸すのが普通であり、この場合は日本で言う機能保証のイメージとなるため通常の使用であれば故障したときは保証することになります。
ホテルのような豪華な設備
設備に関してはホテルのような豪華な設備は標準的です。プール・ジム・24時間常駐のガードマンは普通であり、階下にレストランやランドリー・コンビ二があるところもあります。
また最近は付加価値を出すためにプールも凝ったものもみられ屋上にガラスを張ったプールや建物の中庭に流れるプールのようなタイプのプールを売りにしているマンションも見かけるようになりました。
上記のようなことを加味すると確かにタイに移住する人間に取ってタイの不動産は魅力的と言えます。
キャピタルゲイン・不動産価格の下落はないのか
では、今後もタイの不動産価格は上がり続けていくのでしょうか?
タイはインフレということもあり、景気が悪くなりだしていると言っても不動産の価格は下がっていません。これは上記に上げた様に固定資産税や都市計画税が掛からないためや相続税がないため売らなければならない理由が少ないためとも考えられています。またタイ人は金と不動産が非常に好きで、バブル前の日本と同じように土地神話が生きていて、土地の価格は上がり続けていくと思っています。そのため維持費の少ない不動産を手放す人が少ないのです。
このような事情がありマンションを購入しても賃貸もされず誰も住んでいない部屋が多くあります。売り切れたはずのマンションが数年建っても入居率30%なんてことは珍しくないのです。
ただしこの点に関してはタイ人のように不動産が上がり続けると考えるべきではないでしょう。タイ経済と出生率そして中国を中心とした世界経済の影響から遅かれ早かれ不動産価格も下がる日が来ることは間違いありません。それはどの国でも同じことですからこのタイミングを読み間違えないようにしてリスクを回避しないといけません。
結局、不動産はどの国でも同じリスクがありますので、タイだけに限ったことではありません。自分用の住居なら問題はないのですが、キャピタルゲインを狙うのであれば、注力して出口も考え抜いた上で不動産投資をタイでもすることをお勧めします。