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日本にはないタイでの店舗経営のリスクをブログに書きます
タイに移住される方はお店を開きたい方は多くいると思います。
本人がされることもあれば、奥様やガールフレンドや友人に経営を任せるという方も多いと思います。
では、店舗を経営する上で最大のリスクとは何を指すのでしょう。
日本でこのリスクが原因でお店を閉めることになったという話は、余り聞いたことはありません。
それは家賃の値上げです。
日本で経営されている方だと”なんだ”と思われたり、”タイはインフレなんだか普通でしょ”と思いますよね。
そういうレベルではないです。
今の家賃の2倍・3倍を平気に要求してきたりします。
この意図は3つのケースが考えられます。
初めにテナントを入れるときは安くして入れて、契約満期時に値上げを要求する計画的なもの
この場合は基本的に1年などの短期の賃貸契約を望まれることが多いです。
更新時の交渉は、造作やフロントを造ってしまっているので人質を取られているようなものです。
こういった交渉ではタイ人はドライに交渉してきます。
契約満期時に店舗の経営状態が良さそうなのでそれに合わせて値上げを要求するケース
契約は通常の期間でされているのですが、大家から見て商売が繁盛してるのでもっと取っても平気だろうと考えています。
日本の感覚だと家賃はその場所の価値や広さで決まりますので、儲かっているかで判断するという感覚が理解できませんよね。
契約満了で追い出すために高い額を言ってきているケース
これも良くあります。でもなぜ追い出すのにわざわざそんなことをするのかというとデポジット・日本で言う保証金を返還したくないのでその交渉を有利に進めるために言ってきています。
店子が断わって出て行くからデポジットは全額は変換できないとかです。
それに追い出したい理由なのですが、追い出した後に大家が自分で同じ業種のお店を出したりもします。
つまり店子の商売が繁盛してるから、同じ店を自分で出せば儲かると考えるんです。
日本では考えられない話ですがタイではあります。
実は私自身も前は2店舗経営していました。その1店は大家があれやこれや言いがかりを付けて追い出しにきました。
私もお店のメンバーも疲れてしまいそのお店は閉めてしまいました。
その後理由がはっきりします、大家が自分で同じ業種のお店を周りのお店からスタッフの引抜をしてオープンさせました。
うちも3人ほどスタッフが引き抜かれましたね。
まぁ、あまり上手くいってはいないようでみんな辞めてしまったようですが。
日本では考えられない大きなリスク
どうでしょう、日本ではあまり考えなくて良いリスクではないでしょうか?
お客さんが多くいて混んでいたタイのお店が、閉店したり移転したりして不思議に思った経験ってありませんか?
特に移転はこのケースで大家と合意に至らず出ることにした可能性があります。
タイ人は加減が分からない人が多く、家賃を上げたくても出て行かれたら元も子もないから妥協するという感覚を持っていない人が多くいます。
タイ人とビジネスの交渉すると分かるのですが、明らかに話が流れると困るはずなのに強気の姿勢を崩さず合意に至らず馬鹿なんじゃないかと思うことが良くあります。
この辺はタイ人を理解して交渉しないと論路的思考からは想定外の結果に驚かされます。
最大のリスクは賃貸契約更新の家賃交渉です。
タイでは3年の契約を大家が望むことが多いですし、3年なら普通かなとも思います。
でももし可能であれば更に長期の契約の方が望ましいと思います。
長期の契約は税金が絡んでくるのですが、それより安全のメリットが大きいと思います。
また3年の契約であったとしても、次回の契約更新は10%の値上げで契約するという様な内容を契約書に書き込むことをお勧めします。実は法的には意味は無いのですが、口約束や何も交渉してないよりは心理的効果はありますので。
これからお店をオープンする際にはどうしても今の家賃が気になりますが、後で苦労をしないために上記のようなことを踏まえて店舗を探されることをお勧めします。
タイでお店を出す場所を探すコツも書いてます。”タイで貸し店舗を探す時のコツとは”こちらも見てください。