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日本生命の部長が23人の部下と中退共の退職金で詐欺?=FPとしての考察

公開日: : 最終更新日:2017/10/03 FPのコラムとニュース

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生命保険会社の日本生命の営業部長が中小企業退職金共済の退職金の不正受給に関わっていた

ニュースの中で個人的に気になるものがあったのでちょっと感想を書きたいと思います。

それはタイトルにあるニュースなのですが、私自身も最初に勤めた会社は損害保険でした。

それから直ぐに金融ビッグバンがあり損保・生保の垣根がなくなっていきました。

それから独立しFPを軸に不動産や株・投資信託などの商品も扱うようになり総合的なコーディネイトやアドバイスとなっていきますが、やはり出身母体の保険業界が1番気になります。

その保険業界でのニュースだったので考えさせられてしまいました。

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 生命保険大手「日本生命」の元営業部長らが、中小企業の従業員に対する退職金の不正受給に関わっていたことが分かった。
日本生命によると、50代の元営業部長らは、4年前から今年にかけて、国から中小企業の従業員に退職金が支払われる「中小企業退職金共済制度」という制度において、実際には雇用実態のない222人に不正な契約を結ばせていたという。このうち142人には、制度を運営する独立行政法人から、すでに退職金として3216万円が支払われている。
日本生命では、中小企業への営業活動の一環として、事業主に対して制度の加入を推奨していて、その実績に応じて社内で評価される仕組みになっていた。元営業部長は部下23人に対し、部の成績を水増しすることを目的に、不正を強く指示していたという。
日本生命は、制度を運営する独立行政法人に不正に支払われた退職金全てを支払い、関係者を厳正に処分するとしている。

日本テレビ系(NNN)

はい、私自身も”中小企業退職金共済制度”略して”中退共”制度は中小企業の社長やオーナー様にお勧めしていました。

中小企業において退職金を準備する仕組み自体それ程選択肢は多くはなかったため、自社の退職金プランとセットにしてこの中退共と勧めるのが常套手段です。

中退共自体は国の制度のために、日本生命には特別なメリットはないはずです。

それでも話の取っ掛かりを作るのには、国の補助が出て非課税となる中退共は社長に取っては悪い話ではないので最適と考えられていました。

しかし記事を見てみると、日本生命さんは社内評価の対象になっているのですね。

私のいた会社は社内評価は無しでしたね。

なので、中退共だけ加入されて自社商品は未加入となって成績にはならないけど感謝されたから、まぁっ良いっか!なんてことも普通にありました。

でもそんなお客さんって「あの時は手間掛けたのにお前には何もメリットなかったから、今日はこの保険を他から切り替えてやるよ」なんて後で向こうから声かけてくれたりする人がいて、そんな人は本当に良いお客様になってくれたりしました。

今回の不正は先ず中退共が社内成績にカウントされていたということがポイントですね。

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実際に何をしていたのか?

今回のこの話は架空契約で保険業法に引っかかるとかそうゆう話ではないのではないかと思います。

はっきり言えば、ただの詐欺だと思いますよ。

もしくは詐欺幇助ですね。

というのは、”実際には雇用実態のない222人に不正な契約を結ばせていた”というのなら初めから出口についてつまり退職金の受け取りに関しても計画を立てておかないといけないからです。

中退共の契約者のメリットは2つ、保険料の全額損金(非課税)による節税効果と国からの補助のより従業員に高い返金率で退職金を渡せることです。

社長に取っては保険料の非課税は税金が下がるので喜びますが、この制度の肝は、退職金は従業員に直接支払われるということです。

退職すると社長の意思に関係なく自動的に支払われるため、懲戒解雇でも払われてしまうぐらいなのです。

これをデメリットと考える社長も多くいます。

で、今回の事件で言うといくら保険料分で節税になっても”雇用実態のない222人”に直接払われて回収できなかったらマイナスのほうが多くなってしまい社長には意味がありません。

ということは、この”雇用実態のない222人”は数年後に退職をして確実に保険料を負担した社長にその退職金が戻ってこないといけない訳です。

不正行為ですし口が堅い上に自分の口座に入ったお金をそのまま渡すような約束を守る”雇用実態のない222人”でなければいけないということです。

で、”このうち142人には、制度を運営する独立行政法人から、すでに退職金として3216万円が支払われている”んですよね?

”成績つくるために適当な嘘をついて契約させた”ではなく”詐欺行為を促して契約させた”ですよね?

これは未払いとかミスと言うレベルの問題ではなくて、ただの刑事事件の犯罪行為です。

この事実が発覚しても降格はしても自社内で雇用していたんですか、日生さん!

再発防止と改善

今回のこの事件は特別なのでしょうか?

日生でも他にいえ生命保険会社でも他に似たような事をしていたりするのでしょうか?

私がいた頃はコンプライアンスが煩くなったといっても、保険業界は酷い面を持っていました。

子供の死亡保険金額が4000万円になっていたり子供の頃から持病があるのに告知させないで契約してあったり、解約に行っても簡単には受け付けてなんだかんだと貰えず、酷いケースは解約の書類の在庫が支社にないので書類を作成できないから他の支社に行ってくれと言われ断られたりと驚かされる対応も良くありました。

ハッキリ言って長年の業界の体質もあるのだと思います。

今回の事件を教訓にして、根本的なマインドから正してもらいたいものです。

しかし悲しいのは中退共自体はとても良い制度で、中小企業に勤める従業員が退職金を受け取れることになるシステムですから、今回のことが普及の足かせとならないことを願うものです。

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  • 管理人:我楽
    タイ在住:嫁1人(笑)・子1人
    学生時代は1年の半分は海外旅行に行き1年の長期旅行も2回経験した元バックパッカーです。訪問国は60ヶ国を超えマザーテレサの死を待つ人の家などでボランティアもしていました。
    社会人としては保険会社に勤務した後に独立をして保険を中心としたリスクマネージメントや資産運用の会社を経営。
    現在はタイ在住で店舗の経営とファイナンシャルプランナーとしてネットでの情報発信やライフプラン・資産運用のコンサルを請け負っています。

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