タイ旅行の基礎知識

タイ・バンコク旅行に予防接種は必要?A型B型肝炎・狂犬病・日本脳炎・破傷風等のワクチン注射や費用を説明

タイ旅行に行く時に予防接種は本当に必要なのか?

海外旅行に行く時に心配なのは、テロや盗難などもありますが、日本には存在しない病気も外国にはありますから、やっぱり病気が一番心配ですよね。

ひつじ執事
ひつじ執事
旅行先がアメリカやヨーロッパなどの先進国なら気になりませんが、アジアなどの地域の国の場合は特に心配になりますよね。
  • タイ旅行に行く時には、予防接種をした方が良いのでしょうか?
  • 実際に旅行に行く人たちは、予防接種をしているのでしょうか?
  • 日本政府としては、タイへの旅行で予防注射は必要と考えているのでしょうか?

もう考え出すと不安と疑問が一杯になってしまいます。

今回は、タイに旅行に行く際に予防接種は、本当に必要なのかを見ていきたいと思います。

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外務省がタイ赴任者に必要とする予防接種の病名は?

日本の外務省は、タイへ赴任する人に必要とする予防接種に関して、下の様に説明しています。

”A型肝炎、B型肝炎、破傷風は予防接種が必要です。狂犬病、日本脳炎はできれば受けてください”

ひつじ執事
ひつじ執事
この様に日本の外務省が示しています。

つまりタイに旅行する場合にも、同じように予防が必要な病気はA型肝炎、B型肝炎、破傷風の3種となり、可能であれば更に狂犬病、日本脳炎の2種ということです。

確かに、これらの病気の名前は誰もが知っている病気ですよね。

ひつじ執事
ひつじ執事
ただ、どうでしょう、ご自身の知り合いで実際にこの病気になった人を知っていますか?

B型肝炎ぐらいですかね、その他の病気は、日本では予防注射のおかげで殆んど発症することがなくなりましたからね。

どんな病気かも分からないと思いますので、この5つを中心とした危険な病気がどの様な病気なのかとその予防接種の方法を見ていきましょう。

予防接種や予防注射、そしてワクチンとは?

ひつじ執事
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それぞれの病気を見る前に、予防接種とは何なのかを簡単に見てみましょう。

予防接種とは、ウイルスや細菌などの微生物の病原体が体内に侵入することで引き起こされる病気の感染症を免疫を造ることで予防する行為です。

人は一度感染症にかかると、血液などに抗体が構成されて、同じ病原体が再度侵入した際には撃退する為にその感染症にはかからなくなります。

この抗体を免疫と呼び、人工的にウイルスや細菌を体内に入れることで免疫を構築させて病気にかからないようにする注射を予防接種もしくは予防注射と呼び、その際に注射する低濃度の病原体をワクチンと呼びます。

日本では掛からない病気だとしても、ワクチンを予め注射することで、抗体を体内に作りその国の特定の病気に掛かる可能性を低くすることが出来るということです。

外務省が予防接種が必要とする5つの病気

ひつじ執事
ひつじ執事
それでは、ここで外務省が予防接種が必要とする病気をそれぞれ見ていきましょう。

①A型肝炎

A型肝炎ウイルスが肝臓で増殖して炎症を引き起こし肝炎となる病気です。1度感染をして抗体が出来てしまえば、2度目のウイルス感染があっても発病しません。

ウイルスは便の中に排出され、そのウイルスに汚染された食べ物や飲み物を口にすることで感染します。

要は不衛生な場所で食べ物や食器などを口にした時にうつるという事です。便からと考えると恐ろしいですね、、、、、、、

途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人や60歳以上の人は特に注意が必要な病気です。

予防接種

予防接種の回数はワクチンにより異なり3回から1回になります。

ひつじ執事
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しかし抗体が出来るのは、接種から2週間前後かかるので注意が必要です。

②B型肝炎

B型肝炎ウイルスの感染により引き起こされる病気でウィルスは肝臓の細胞を破壊することで肝硬変や肝臓癌へ進行していく可能性もあるので、注意が必要です。

アジアやアフリカでは多くの感染者がいるため渡航される場合は注意が必要です。

予防接種

予防接種の回数は3回で、 初回、1ヶ月後、半年後になります。

ひつじ執事
ひつじ執事
抗体が出来るのは、2回目接種をした約2週間後からになるので気をつけて下さい。

③破傷風

破傷風の菌が怪我した時の傷口などから体内に侵入して増殖して毒素を増やし開口障害やけいれんなどの特有な症状になる。

発症すると重症となることも多く死に至ることもある病気です。

現代の日本では年間50〜100人程度の感染者に留まっていますが、発症しての死亡率は30%以上と高く高齢者ほど重度になる可能性が高い傾向にあります。

予防接種

破傷は3種混合ワクチンとして、ジフテリア・破傷風・百日咳をに含まれているので12歳の時に接種していると思います。

ただし免疫力の持続期間は約10年間ですので、30歳以上の人は予防接種が必要です。

ひつじ執事
ひつじ執事
過去約10年以内に接種していない人は3回接種となり、過去10年以内に接種している人は1回接種にのみでOKです。

3回接種は、 初回・1ヶ月から1ヶ月後・1年から1年半後 3回接種後からの抗体期間は約10年です。

予防接種を出来れば受けたほうが良い病気

④狂犬病

狂犬病のウィルスを保持する動物に噛まれる等の行為により狂犬病ウイルスが体内に侵入し痙攣などを主な症状とする重度の症状を発症して死に至る病気です。

今現在も治療法は無いために発症してしまった場合平均4・5日で死に至ります。

予防接種

ひつじ執事
ひつじ執事
接種回数は3回で、初回・28日後・半年から1年後、3回目の接種後の抗体期間は約2年です。
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日本脳炎とは

日本脳炎ウイルスを体内に持った蚊に刺されることで感染して重篤な急性脳炎を起こす病気です。

南アジアや東南アジアでも日本脳炎が流行しているので、これらの国に旅行する際にも感染しないように注意が必要です。

予防接種

ひつじ執事
ひつじ執事
接種回数は3回で、初回・1ー4週間後・1年後 3回接種からの抗体期間は約5年です。
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上記以外でタイでも掛かる有名な病気

外務省が注意喚起している5つの病気以外でも、タイでもかかる有名な病気があります。

ひつじ執事
ひつじ執事
誰でも知っているこの2つの病気も見てみましょう。

デング熱

ネッタイシマカやヒトスジシマカ等のデングウイルスの感染蚊により媒介される感染症です。

熱帯・亜熱帯地域を中心に発祥か見られ、特に東南アジア、南アジア、中南米に多く見られ、全世界で1年間に約1億人がデング熱になっています。

更に悪化するとデング出血熱呼ぶ重い発症へと進み、死亡する例もあります。

平成26年には、日本でも代々木公園を中心に、69年ぶりとなる発症例が162例ありました。

予防接種

デングウイルス(DENV)分離は成功していますが、有効ワクチンの製造は、実現していません。

ひつじ執事
ひつじ執事
タイ旅行でもワクチンの接種は出来ませんから、蚊に刺されない様にするしかないです。

マラリア

マラリア原虫をもったハマダラ蚊を媒介にして感染する病気で、全世界で1年間に約2億70人も感染するとも言われています。

しかも年間で、推計約60万人が死亡しています。

マラリアには、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアとあり死亡率が高いのは、熱帯熱マラリアです。

タイでは、ミャンマーやカンボジアの国境付近の自然の多い地域で発症例が見られますが、

バンコク・チェンマイの都市部やパタヤ・プーケット等の有名リゾート等の観光地では安全と言えます。

予防接種

マラリアは、ワクチンも開発されていますが問題点もある為に、予防薬を服用する方が有効とされています。

予防薬はマラロン、メフロキン等、数種類あり、薬の服用が1日1錠から1週間1錠と異なります。

最近は薬に対する耐性を持ったマラリアも多いので、訪問する地域により予防薬が異なります。

ひつじ執事
ひつじ執事
ただしタイの観光地では、現地の人を含めても安全と言えるので、余ほどの田舎に行かないならばタイ旅行では必要ないと言えます。

タイ人が多く罹っている病気の上位10とは?

では、訪問先のタイでは実際にどのような病気になる人が多いのでしょうか?

ひつじ執事
ひつじ執事
下の表は少し前になりますが、日本の外務省が発表するタイの保健省が集計する患者数の多い病気の順位です。

基本的に特殊な流行病はデング熱ぐらいですね。後は食中毒や下痢・熱・インフルエンザといった日本でも良くある一般的な病気ですね。

デング熱は死に至る病気で怖い病気ですが、残念ながら予防接種はありません。蚊に刺されないように気を付けるだけですね。

タイでもマラリアになると聞きますが、10位内にはありませんので、それ程は多い病気ではないんですね。k

タイ旅行の予防接種を旅行経験者はどう思っているのか?

タイの患者さんの状況を考えると、予防接種は余り必要ないのではないのかなとも思えるのですが、他の一般的な人達はどのように考えているのでしょうか?

”教えて.goo”にタイのバンコクに初めて旅行する人が予防接種が必要かどうかの質問をしている人がいました。

ひつじ執事
ひつじ執事
何人かの人が答えていましたので見てみましょう。

Aさんの回答内容の抜粋

  • 私も予防接種は旅行程度の場合は不必要と思います。それにしてもそんなに蚊が多いかなー。
  • 普通に生活する上で(バンコクでも、田舎でも)蚊は全然気にならないけどなー。私が虫除けスプレーするのは海辺やキャンプ地に行った時の夕暮れ時位ですが。
  • さされてもうっとうしいだけで、マラリア、デング熱を心配する必要はありません。
  • もちろん人類学者の人で北部の山奥に入ってリス族と一緒に生活する、とか言うのなら別ですがね。

Bさんの回答内容の抜粋

  • わたしは、計7年タイで生活したことがあり、全国を廻っていますが、一度も予防接種の必要性を感じたことは有りません。
  • BKK市内でも野良?猫野良?犬が異常に多いので怖いとは思いますが近づかなければ良いのです。
  • 日夜を問わず蚊も異常に多いので、外出の際は常に防虫剤を塗ったり噴霧するのを忘れたことはありません。

Cさんの回答内容の抜粋

  • 他の回答者も言われてるように、予防接種に関してはそんなに神経質になる必要はないと思います。
  • ただ、野良犬が多いのであまり近ずかないようにしてください。僕は一度噛まれました。
  • 海外旅行が初めてのようですが、下痢になるかもしれませんね。
  • でもバンコクには日本語が通じる信頼できる病院があるので、保険に入っていれば大丈夫と思います。

Dさんの回答内容の抜粋

  • 必要か不必要は本人が考える事です。肝炎やコレラ、マラリアにかかる恐れはありますが、貴方の衣食住に左右されるからです。
  • 予防接種をしても利かないこともあり、一種の保険ですね。
  • バンコクでホテルに泊まり観光する程度なら必要性はないですね。

Eさんの回答内容の抜粋

  • タイは、特に予防接種は必須ではありません。ただ、心配であれば、注射するのもいいのでは無いでしょうか?
  • バンコクであれば、ほとんど問題はないと思います
ひつじ執事
ひつじ執事
以上の様な意見が見れました。

大体同じような意見でしたね。

私もタイ在住ですが、回答者の人達とほぼ同じ意見です。

出典 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/747418.html

結局のところ予防接種は必要なのか?

私自身も実は3年ほど前にデング熱になり入院をしました。症状が悪化して出血熱にまで進行してしまい、最悪、死ぬ可能性もある状態にまでになりました。

ひつじ執事
ひつじ執事
そんな経験もしましたが、やはりタイであれば予防接種は特別必要ないと思います。

もちろん予防注射をした方が良いのですが、上の記事を見ていただいて分かったと思うのですが、予防接種と言っても1回の注射で済むものは少なく抗体が付くまでも時間が掛かります。

海外旅行に備えての予防接種を考えるのであれば、かなり前から計画的に行わないといけません。

仕事でタイに転勤で赴任する人やロングステイの人のなら分かりますが、1週間程度の観光旅行の人には現実的ではないかもしれませんね。

実際にタイの短期旅行の人で予防接種している人は余りいないでしょう。

ひつじ執事
ひつじ執事
特にバンコクにだけ旅行で行く人は、より安全と言えます。

衛生的に綺麗なレストランや道路が多いですから、A型肝炎や破傷風になる可能性は低いですし、蚊も少ないのでマラリアやデング熱もなりにくいですからね。

ただしこればっかりは確率論でもありますので、最終的には自己責任でご自身で判断してください。a1370_000308

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ひつじ執事
ひつじ執事
合わせて読んでタイ旅行の参考にして下さいね。

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タイ旅行では予防接種は本当に必要なのかのまとめ

ひつじ執事
ひつじ執事
どうでしょうか?タイの予防接種に関してどのように感じましたか?

私の個人的な意見は、長期旅行やロングステイ・転勤の人はA型肝炎や破傷風は検討すべきだと思います。

ただB型肝炎や日本脳炎は余力があればしても良いですし、狂犬病に関して言えば予防注射ではなく犬に噛まれた時に病院に行けば良いと思います。

普通の海外旅行でタイの1週間前後の短期の旅行であれば、特に予防注射は必要ないかなぁと思いますね。

ただし旅行中の健康管理は注意をしないといけません。

蚊に刺されないようにする努力は怠ってはいけませんし、不衛生なものを口にしないといった努力は必ず必要だと思います。

体の調子が悪い時には無理をしないで、直ぐに病院で視察してもらう様にして下さい。早期発見、早期治療は1番大切なことです。

それに狂犬病は発症すると死に至りますので、犬に噛まれた時には必ず病院で治療してください。

それと海外での治療は高額になる可能性が高いので海外旅行保険には必ず加入する様にしてくださいね。

ひつじ執事
ひつじ執事
海外旅行保険は予防接種と同じかそれ以上に大切なものです。

海外旅行保険の保険料は安くないですが、その価値は十分にあります。

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ひつじ執事
ひつじ執事
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ひつじ執事
ひつじ執事
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ひつじ執事
ひつじ執事
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”クレカの保険は使えない?海外旅行に持って行くクレジットカード最強のベスト3”

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海外旅行FP ひつじ執事
海外旅行FP ひつじ執事
学生時代は1年の半分は海外旅行に行き1年の長期旅行も2回経験した元バックパッカーです。訪問国は60ヶ国を超えマザーテレサの死を待つ人の家などでボランティアもしていました。 社会人としては保険会社に勤務した後に独立をして保険を中心としたリスクマネージメントや資産運用の会社を経営。 現在はタイ在住で店舗の経営とファイナンシャルプランナーとしてネットでの情報発信やライフプラン・資産運用のコンサルを請け負っています。
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